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 レイズの松井秀喜(38)に追い風が吹きまくっている。ライバルが次々とコケ、出番が増えそうなのだ。

 8日(日本時間9日)のマーリンズ戦を最後に出番のないDH・スコットが、実は腰痛だったことが判明。12日はグラウンドに出られず、クラブハウスでアイシング治療を受けていたほど。13日もグラウンドに姿を見せただけで、練習はしなかった。というより、したくても出来なかったのだろう。

 松井はスコットの故障で、DHのポジションを手に入れそうなだけでなく、新たな守備位置に就く可能性も出てきた。先日、マドン監督の指示で練習を始めた一塁だ。

 正一塁手のペーニャは現在、深刻な打撃不振。ここ10試合は29打数3安打の1割3厘、0本塁打、2打点。米国人のさるレイズ担当記者によれば「いつ、クビになっても不思議じゃない状態」だそうだ。マドン監督が「必要であれば実際に守らせる」と言ったのは、冗談どころか本気も本気なのだ。

 レイズは来週19日(日本時間20日)からDHの使えないナ・リーグの本拠地で6連戦(対ナショナルズ、フィリーズ)がある。

 ペーニャの今後の状態次第とはいえ、その6試合のどこかで松井が一塁を守る確率はグンと高くなった。

 先週からスタートした一塁の守備練習は、本拠地に戻ってからも続いている。使っているグラブはファーストミットではなく、普段から使っている外野手用のもの。練習も捕球と送球を別々にやっているくらい。あらかじめ右手でボールを持った状態でノックを受け、二塁へは捕球したボールではなく右手のボールを送球している。一塁守備に関して「まだ、少しだけ怖い」とマスコミ関係者に漏らすこともある。

 それでも本人は出場機会が増えるのは大歓迎だし、それなりの準備も進めている。運動用具メーカーに発注したファーストミットは、もうじき届く予定だという。

 松井が試合で一塁を守るのは、巨人時代も含めてプロでは初めて。実現すれば星稜高(石川)時代以来となる。



<移籍後初のマルチ安打>



 14日(日本時間15日)は4番・DHで出場し、4打数2安打1四球だった。複数安打は今季初めて。



(日刊ゲンダイ2012年6月15日掲載)