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定款案をまとめる作業に入った相撲協会。最大の懸案事項だった年寄名跡問題も方向性が固まった。当初、協会は名跡売買の悪習を断ち切るため功労金を支払う方針だったが、支払わないことに。月内の申請は微妙な情勢だが、これはこの方針転換の議論に時間を要したことが一因だ。
そもそも功労金は名目が曖昧な苦肉の策で、元来、名跡の売買が禁止されていることを考えれば「功労金なし」は至極まっとうな方向性といえる。
ただ、これで売買をなくせるか-となると疑問は残る。ある親方は「(名跡の売却益は)年金みたいなもの。首をつる者が出てきてしまう」と話す。多くの親方が名跡を売ることを見越して借り入れなどを行っているといい、「伝統を守る」とのお題目の下、現行のやり取りが巧妙化して続く素地はある。
この日の公益対策委では定款に盛り込む違反者への罰則の文言が協議されたという。では、継承する部屋の土地建物の代金に名跡の金額を上乗せする例や、先代の養老名目で資金援助する例などは、どうするのか。規定の整備とチェック機能の充実がなければ罰則も抑止効果を持たない。一方で、同委では「借金に苦しむ親方を協会が助けなくていいのか」との意見も出ており、移行期における補助制度も必要になるかもしれない。
総合的に売買を許さない、必要としない制度を提示できるか注目される。(宝田将志)
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【用語解説】年寄名跡
現役を引退した力士が年寄(親方)として相撲協会に在籍するための名称。襲名には幕内通算20場所以上などの条件を満たすことが必要となる。現在、名跡は105。これに一代年寄である北の湖、貴乃花が加わっている。明治末期に名跡の不足から金銭での譲渡が見られるようになったとされ、昭和40年代には1千万円程度だったが、バブル期には3億~4億円に高騰したといわれる。
引用:相撲協会 公益法人移行申請 名跡の悪習断ち切る制度構築なるか
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