シン・カイボウカン | モデラー?アーティスト?

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プラモデルの制作記録です。主に作ってみての素直な感想を書いてます。元鉄道模型メーカーの社員だったこともあり、少々厳しい目で見てしまうところがありますので、万人向けではありませんのでご了承ください。

今回の作品は択捉型、占守型海防艦です。

 

 

そのそも海防艦と言う艦種は退役した戦艦や巡洋艦を転用したもので、

大体が大型艦だったようですが、

北方海域の漁業の権益を守るために

駆逐艦よりも小型の戦闘艦を作ることを始めた時、

艦種を海防艦としたため小型船ながら海防艦であるがゆえに

菊のご紋章を掲げ軍艦となってしまっていました。

海軍では駆逐艦以下の小型艦は軍艦と呼ばないそうです。

 

しかしさすがにおかしいなと感じたのでしょう。

今後これに続く同じ艦種は今までのものと一新した

まさに「シン・カイボウカン」となりました。

 

海外ではこの大きさのタイプはコルベットと呼ぶようですが、

コルベットは軍艦の名前なので、

コルベット級、もしくはコルベット型、と呼ぶのが正解かもしれません。

 

きっとはピットロードのお得意な小型艦で2隻入り。

デティールも適度でちょっとした工作をしたい人から、

密度の高い仕上がりにしたい人まですべての方にお勧めできそうです。

今回はアンテナ線、信号索は張らず、

てすり、機銃にエッチングパーツを使いました。

艦橋の窓枠は択捉型はエッチングパーツに交換していますが占守型はそのままです。

 

択捉型、占守型は外観はそっくりですが、

艦橋の下部などにもみられるように、

やや生産しやすいように工作の簡略化が見られ、

キットはその違いをうまく表現しています。

ただ、どちらも舷窓が全く表現されていないので、

ドリルで図面を観ながら軽く掘っておきました。

 

では今回もジオラマ風の写真を載せておきます。

 

公試運転風のサイドショットです。波を描き足しました。

 

B-25と戦闘中の海防艦です。

実際にB-25に攻撃されている海防艦の写真が残っており、

爆撃と機銃掃射で転覆沈没しています。

 

今回は適当に作ったもので細かいところをご紹介するほどのところもなく、

ほとんどスルー状態ですが、次回は

腰を入れてじっくり作っている飛行機や車両をご紹介します。