言葉としてやや難しいところがありますが、
「異形(いぎょう)」はまぁまぁしっくりする言葉です。
3連装の主砲を3基、とすると
日本の大和型と同じ火力と言えますが、
配置が違うだけでこんなにも印象も変わるという好例です。
今回製作したのは英国戦艦「ネルソン」です。
同型艦に「ロドネイ」も発売されています。
タミヤ社製で実物の持つ異形さや迫力を見事に再現しています。
異形、と言った最大の点は主砲が環境前に集中配備されていることです。
これは日本海軍の「利根」「筑摩」にも採用された主砲配置ですが、
こうなったいきさつはやや違っていて、
「利根」型は後部甲板に航空兵力を強化したために主砲が置けなくなったことによりますが、
「ネルソン」は前部からの集中火力を追求した結果の設計ということのようです。
「大和」のように前2基、後1基は死角を失くしているようで
実のところ艦の向きによっては射撃できない時が多いという結果をもたらしています。
だったら集中配備して艦の向きを変えればいいという
イギリス人なりの合理性をそこに観ることが出来ます。
かと言って後ろに全く火力が無いかと言えば、
副砲は後部に集中配備されています。
戦艦の強力な火力はうまく維持されていると感じます。
細かく観ていくとボフォースの40mm4連装機銃も効果的に配置され、
対空装備もまずまずと言ったところです。
同型艦のロドネイはキャタパルトを装備し観測・偵察用の飛行機を1基搭載していますが、
ネルソンには搭載されていません。
これは模型的な違いを出そうとしたメーカーの意図かもしれなくて
後日搭載されていたか同かは調べが及びませんでした。
塗装はパッケージのイラストと違う迷彩柄にしました。
イギリス艦らしさが出ていると思ったからです。
全てタミヤアクリルの近似色で塗り分けました。
乾燥後墨入れし、ところどころに錆の表現、黒ずみの汚れを付けて
艶消しクリアーを吹き付けて完成にしました。
完成してみると実感のシルエットはこんな感じだったんだろうということがわかり
ウォーターラインシリーズの本領発揮ですね。
今回は勢いで駆逐艦も並行して作りました。
同じタミヤ社製のE級、O級です。
日本やアメリカの駆逐艦を見慣れた目には
軽薄短小?感は否めません。
イギリスは駆逐艦と言う艦種にあまり海軍の重きは置かない傾向にあったと思われます。
大英帝国は日が沈まない、という例えのように世界に植民地があるイギリスは
沿岸警備は戦艦と水雷艇、植民地警護には巡洋艦と使い分けていて、
駆逐艦の出る幕は艦隊決戦が起こるまでは必要なかったのかもしれません。
しかしたくさん作ってはいるようで、
同盟国に多くが供与されています。
製品は小柄な船体にもかかわらずめりはりの付いた武装パーツを載せて
取付穴もしっかりあって組みやすく、
イギリスの軍艦ってどんなものだろう、と知りたい方には
お勧めとなっています。
塗装は指定通りのグレーで適当に汚しを入れて完成です。
今回はネルソンも駆逐艦も手すり、空中線は省略しました。
私自身がテストケースと思っていたからです。
機会があればフルディテールにチャレンジしてみたいです。

























































































