’60年代の自衛隊 | モデラー?アーティスト?

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プラモデルの制作記録です。主に作ってみての素直な感想を書いてます。元鉄道模型メーカーの社員だったこともあり、少々厳しい目で見てしまうところがありますので、万人向けではありませんのでご了承ください。

1962年生まれの私は60年代はすべてがノスタルジーです。
軍隊の装備・車両はどこの国もほとんど正式採用された年が名前になっています。
日本も旧軍時代から皇紀の下2桁が名前になってますね。
代表的なのが零式艦上戦闘機、略して「ゼロ戦」ではないでしょうか。
今回制作したのは60式無反動砲、61式戦車です。
読み方は「ろくまる」「ろくいち」と
2桁の数字のそれぞれに関係性は無いような言い方ですが、
言い方の習わしなのでそこは突っ込まないことにします。
これには鉄道の車両の形式名でも同じことがありますがこちらは
各数字に連続性は無いので、103系電車、でも
「ひゃくさんけい」と呼んでは間違いになり
「いちまるさんけい」と呼んであげないといけないところです。
ただ、ファンの間では「ひゃくさんけい」と呼ぶのも愛称として間違いではなく、
大人の対応も必要なところです。
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60式無反動砲はファインモールド社製、61式はタミヤ社製です。
61式はファインモールドからも製品化されていますが、
むかし作ったことのあるタミヤ製の方が
「作りたい」という気持ちが強いので迷わずタミヤ製を選びました。
この製品は実はリニューアルされており、
砲身カバーやスモークディスチャージャー、人形などが新パーツで入っています。
60式無反動砲は新製品だけあってディテールは綺麗で、
造形的にも説得力もありしかもコンパクトなところが
プラモデル向きな感じです。
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戦車と呼ぶには形が違っていて
古いから余計に一昔前のSF的なスタイリングです。
兵装を片側に寄せるって言う発想は
世界的に流行?したデザインで
軍艦にも戦車にも共産圏の国に特に流行したように感じます。
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ファインモールドの特徴として
車外装備品(スコップなど)の出来がいいことが挙げられます。
人形はややスマートすぎて栄養失調気味です。
これはタミヤのやや肉付きのいいものを観慣れているせいもあるかもしれません。
組み立ては初心者向きではなく、
はめ込みがきついところもあれば緩いところもあります。
あとはめ込みダボ穴がなかったり浅かったりで、
しっかり接着するのに困るところが多いのが気になります。
これを上級者向き、と呼んでしまうのは間違っています。
初心者は取り付けに苦労してあきらめるし、
上級者は結局新しいパーツと交換してしまうしで、
何のために本来のパーツがあるのかわからなくなります。
こういうことの繰り返しがプラモデル離れにつながって
業界の冷え込みにつながります。
メーカーは自分の首を絞めたりしないように
企画倒れなどにも気を付けてほしいところです。
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61式戦車は今でも作りたい!って思わせる魅力いっぱいの製品です。
タミヤはこの作りたくなる製品作りがどのメーカーよりも優れています。
製品は1970年の発売で、かなりのベテランキットですが、
今も総合的にベストキットです。
今ではクラシカルな有機的な外観は
当時は製品化に苦労した点だろうと思われますが、
実物と照らし合わせてどうこう以上に
戦車好きがこういう形なんだと信じていたものになっています。
最近になってシルエットを修正する人も出てきましたが、
製品としての完成しているものをいじるのはどうかと思われます。
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このシルエットで観ると
ゴジラに立ち向かう自衛隊の雄姿を感じます。
61式は実戦を一切体験せずに引退した幸運な兵器ですが、
旧陸軍の戦車の設計思想をそのまま引き継いでいて、
ある程度実戦を意識しているように感じます。
74式戦車は旧軍の伝統もどこか引き継ぎながら
新しい時代の戦車の思想を取り入れて次に引き継ごうというのが伝わってきます。
90式は全く新しい時代の戦車になってます。
そういう観点で61式を見ると、
まず砲身の先の横向きのマズルブレーキ。
これは今でも戦車の大砲のイメージとして我々世代には刷り込まれてます。
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塗装は共通で現行の2色迷彩にしました。
タミヤアクリルを少し溶剤で薄めて筆塗です。
何度か塗り重ねてむらをなくしました。
墨入れと埃っぽい表現はタミヤの墨入れ塗料と
Mr.カラーの汚し専用塗料を使いました。
履帯にはタミヤのペンタイプのウェザリング塗料を使って
立体的な泥の詰まりを入れてます。
排気管には赤さびの汚しをパステルとウェザリング塗料を使ってます。
最後に軽くつや消しスプレーをかけました。
作り比べも同期の桜で行うのも楽しいですね。
片や昔ながら、片や未来志向、と同じ空間に存在していたのは不思議です。