「アウェイク」 | 定年後の風景

定年後の風景

定年後や病気のこといろいろ書いてます

 

2007年米国作をアマプラ409作目となります。変てこりんな医療ホラーサスペンスものでした。一生懸命作ってありましたが、迫力はありませんでした。どこか間が抜けてました。脚本、演出、演技全て今一だったでしょうか。

 

内容は相当凄いことしてるんですけど、表現が甘くて迫真性に欠けてましたな。また全体として何をしてるのかがよく分らず、それを知るためにも書きました。富豪の息子が心臓悪くて心臓移植受けるのですが、親友のダメ医者一味に騙されて殺されます。

 

そして、幽霊になって死にかけますが、老母親が自らの心臓差し出して、良い医者に救われて助かると、そう言う話で、まあ訳分りませんでした。そこにジェシカ・アルバの恋人が複雑に絡んで、どうなるのどうするのの話で、この結託してたワルグループの動機が最後まで分りませんでした。財閥の資産狙いか?

 

1日目に前半の寝る前に、心臓移植の開胸手術を、下手でしたがやたら詳細に描いてたので、久し振りに自身の大手術を思い出して、夢見るかもとヒビリましたが、無事夢を見ずに目覚められました。しかし手術時の嫌なことを一式全部思い出した不快な映画でおました。

 

まあ表現が下手でチャチだったので、それほどの刺激は無かったですけどね。しかしこれWiki見つけて読んで行くと、このジェシカ・アルバがゴールデンラズ賞で、最低主演女優賞にノミネートされ、同時に彼氏役と、最低スクリーンカップル賞にノミネートされてました。

 

まあ全体に酷い映画だとは思いましたが、やっぱり演技は下手だったようですな。この母親役も負けずに下手だった気がしますけどね。裏切り親友のテレンス・ハワードもよく見る顔でしたけどね。

 

(以下ネタバレします)見覚えのある、中々印象に残る偽ワル恋人ジェシカ・アルバと、親友医師ら三人ほどが結託して、心臓移植を勧めて、わざわざ移植心臓まで手配して、実際には手術中に主役若者を殺します。

 

何で寝る前に30分夜更かししてまで見てしまったかと言うと、全身麻酔かけて、さあこれから開胸手術に取り掛かろうとしてるのに、主役は全然意識が無くならず、鮮明なままで、しかし身体や表情は麻酔が効いて微動も動かせなかったからです。即ち麻酔無しで身体動かせず手術受けようとしてました。

 

なので、主役は心の中で「やめてくれえ~!!痛みはやめてくくれええええええっ!!」と絶叫しよるですわ。面白おおおおおおおおおおいっ!。こんなん初めてだすわ。ここだけは面白かっただす。意識あるままで、冷た~いヨード塗られた胸を、ノコギリで開胸されて、開いた胸に手突っ込まれて、心臓取り出されるまで痛そうでした。

 

あまりの痛さに失神するでしょうけどね。と言うか、あまりの激痛は痺れて痛み感じないと言いますけどね。ここはねえ、もっと面白く作れたと思うのですが、表現演技は凡庸でした。しかもこの途中についには、若者は幽体離脱して、手術台の横に立って、胸裂かれる自分を見下ろしてるのでした。

 

これはWiki見ると「術中覚醒」と言うらしいですが、そんなん知りまへんから、これはどう見ても若者は既に死んでいて、もしくは死が確実となって、幽体離脱したと見るのが分り易いでしょうな。

 

それでまあやっぱり親友医者らは、あ、失敗したと、手術台の若者自身はほんまに死んでまいます。名実ともに霊になってしもた若者は、自身の死体の周りを何とかしてくれよと、のたうちまわりますが、それは誰にも見えませんでした。

 

若者を騙していた偽恋人のジェシカは、若者の敏腕母親が結婚に反対してたので、早く結婚してと手術直前の夜中に、近くの教会でまんまと結婚式を挙げて、これで巨額資産が彼女に転がり込む手筈通りになったのでした。

 

しかし手術失敗を知らされた若者の実母は、「私の心臓を使って」と自らの心臓投げ出して、さらには実母が選んだ優秀医者チームを呼んで、ついには手術台の若者身体に実母の心臓を移植して、若者は無事生き返り、ワル医者らと偽彼女は警察に捕まったのでした、と言う話でした。

 

大そうで込み入った話でしたが、全然切迫感臨場感無い作品でおました。まあそこそこの俳優も揃えていたのに、脚本と演出が根本的に悪かったんでしょうね。よく分りませんが、演技も下手だったようです。

 

若者が死ぬ前から幽体離脱してたのは、やはりおかしかったでしょうね。心臓捧げて死んだ母親が、霊となって息子の若者に会いに来てましたからね。うん、wikiには「術中覚醒」から幽体離脱に移行したように書いてますが、映画ではどの時点でどう移行したのかはよく分りませんでした。

 

これで8.6億円の製作費で、32億円の興収があって黒字だったようですが、ほんまかなあと思いましたけどね。余りに脚本とかは杜撰だったと思いましたよ。ネットに画像は殆ど無く、やはり相当マイナーな映画だったようです。ほぼB級作だったですな。やはりジェシカ・アルバは知名だったようです。

 

意識ありながら心臓手術受けるところだけが面白く、まあホラー的でしたが、何故そうなったのかも分りませんでした。