「ジオストーム」 | 定年後の風景

定年後の風景

定年後や病気のこといろいろ書いてます

 

2017年米国作をアマプラ260作目となります。巨大宇宙CG作品となります。主役にファンのジェラルド・バトラーが出てましたから、尚更好んで見ました。最近よくアドベンチャー大作に出てますね。よく売れてるので出るのですかね。

 

理屈はよく分りませんが、何やら数キロメートルはありそうな、超巨大気象コントロール衛星が運用されてて、まあイーロン・マスクのスターリンクが如きの壮大さで、しかも、大量の人員が乗って業務しています。

 

地上との行き来は、20基はありそうなスペースシャトルの打ち上げ場から、20人乗りくらいで、さらには、10機ほどは同時打ち上げも可能と言う、とんでも金持ち人類になっており、その規模と、映画のCGのドットの多さから見て、どう見ても映画も、映画の中の基地や衛星は、中国資本が参加してます。

 

よって、中国人俳優が出てるようでした。バトラーは、一人でこの巨大気象制御衛星を設計構築したようてすが、どうも弟が出世してきて、その運用主任を追い出されて、今はどっか田舎で、幼娘と一緒にコンテナハウスっぽい住宅に、思い残すことは無いと、ひっそり隠遁生活してます。

 

弟とは仲が悪いようでした。それで気象異変と、巨大衛星が出て来ますから、CGデザートストームと、CG宇宙映画となり、巨額が注がれてますが、流石に両方を描くのは大変で、巨大デザートストームの方のCGは、かなりチャチでした。

 

宇宙の方は、ドットは多かったですが、こちらはそこそこ金かけてるようでした。一部は巨大セット作ったのか、殆どはブルースクリーンで作ったのかは、よく分りませんでした。それでまあ、言わば米国内部に、テロリスト集団が居って、巨大衛星に、コンピュータウイルスを送り込んでます。

 

それによって、コントロールを失わせ、または意図的に、全世界に超巨大異常気象を起こさせて、壊滅させる陰謀を、例によってブルースウイリスが如きに、引退したスゴ腕技術者の兄バトラーを、弟自ら召還して、衛星を立て直して世界をも救う、とそういう話となります。

 

黒幕の動機目的は忘れたので、また読んでると思い出すと思います。まあもう明らかに、バトラー版アルマゲドンでおました。アイマックスで撮られ、まあ言えば一種のアトラクションとして作られてます。

 

巨大貨物船が、超巨大宇宙船の格納庫に到着して、突如、有重力となり、大空間に瞬間的に空気が充填されて、大勢の人員が、巨大格納庫で作業始めたりして、ああその方式で、その程度か、無理ないかと思って見ていると、なんとラスト辺で、回転部が停まって、突如無重力になったりして、オエッ?となります。

 

無重力感を、考えてたんかいでも寝転んで見てましたが、例によって、思わず横に転げそうになりましたが、あれは、超巨大な重力発生回転部に、ドッキングしてたのかで、どの様に格納庫に進入したのか、後でもう一度見直して見ようと思ってます。

 

どうみても、そんな複雑な動きはせず、フツーに進入してましたからね。面倒で省略したか、関係者が誰もそこに関心なかったかですね。まあ重力を考えてただけマシでした。あ、シークレットサービス役の、弟の片腕なるアビー・コーニッシュは、無茶綺麗で魅力的でしたね。

 

どこかの作品に出てたんでしょうか。それとバトラーの幼娘役やってた、子役のタリタ・ベイトマンはよい演技してましたね。 エド・ハリスが、かなり年取って悪役ボスで出てました。まあやっぱりこれで、製作費120億円、興収220億円でした。

 

これで災害CGをまともにすると、映画製作のほぼ最高レベルの、150億円はかかったでしょう。

 

(以下ネタバレします)バトラーは自ら設計構築した、気象制御ステーションを運用していましたが、地元政治家の許可なしに、災害防止の気象コントロールして、さらには地元知事を罵倒したため、ステーションをクビになってて、単純でした。

 

それで、弟がステーションのトップに就任して、兄のバトラーに挨拶に来ましたが、仲は悪いままでした。すると灼熱のアフガンで、二つの村で、気温が急降下して、村人が瞬時に凍りつく事件が発生して、気象衛星の故障が疑われます。

 

なので、隠居してたバトラーにお呼びがかかり、2001年よろしくチャーター便シャトルに、一人で乗って、懐かしの自分のステーションに向かい、ここで宇宙飛行が描かれます。あんな超巨大宇宙ステーションを作るには、どう見ても宇宙エレベターが、何十機も要りそうです。

 

そして、そこに向かうのも宇宙エレベータでしょうな。しかもあんな巨大なものも、何れ寿命が来ると、部分的に改修しながら切り離して、落とすんですかね、とか気になります。香港では異常地熱で地下ガスが大爆発して、壊滅してました。地熱も気象なんやろか。

 

仕掛けられた自爆ウイルスにより、ステーションは危険となり、総員待避して、バトラーと女性船長だけが残り、ウイルス解除コードで自爆を食い止めようと、ゼログラビティの10倍位の船外アクションして、飛び散る莫大破片の中を、1機のカプセルの中に避難出来ます。

 

そして、地球へ大気圏突入に挑んで成功して、無事帰還出来て、弟や娘に会えて、よかったとなります。最後にステーションに残って、ステーションの爆破を食い止めて、地球を救おうと、最後に弟と別れの通信しましたが、感動悲壮感はありませんでした。

 

最初は米大統領の策謀が疑われましたが、実際は側近のエド・ハリスが首謀者で、単に世界を異常気象で壊滅させて、米国独裁大統領職に就き、世界を征服する、中国みたいになりたい動機でした。高速道路の銃撃戦で撃たれて死にました。

 

ドバイは100mほどの津波が襲い、東京は巨大氷が降り、インドは巨大竜巻、リオも瞬間低温、モスクワには熱レーザーが発射されてました。不思議に中国の被害は無かったです。何故でしょう。気象コントロールして、気象兵器にするなど、如何にも中国らしい発想でした。

 

先進国で、実用的に降雨のためにロケットを雲に発射してるのは、中国くらいでしょう。本作の評価は不評で、Wikiには、「『ジオストーム』は壮大な規模の災害映画として製作されたはずなのだが、完成品は映画災害とも言うべきものになってしまった。」と辛辣に書かれてました。

 

確かに映画災害と思われましたが、まあこんなもんだとも思いました。「ジオストーム」とは何かの自然特集テレビ番組名のようでした。