戦争のことこまごまと | 定年後の風景

定年後の風景

定年後や病気のこといろいろ書いてます

 

太平洋戦争のことは中々正面切って書けません。いつもどう書いてるかと言うと、テレビ番組や動画や映画を挙げて自分の思いが入ってることを書いてます。時節がら当然そう言う内容の作品が増えて、書けそうなものを挙げて書いて、それについてコメント付ける形で自分の考えを表してます。

 

テレビ番組などは一応まめに録画して早送りにしろ何にしろ内容確かめるようにはしていますが、最近は昔の再放送が多いですね。NHKもハッタリ減って新規番組は相当少ないように思えます。若い頃はコロッと騙されてましたが、段々老獪になって来て、ははあこう言う嘘ついてまあ番組にしとるねんなあと読み取れます。

 

もう騙される面白さも無くなりました。騙されるとは即ち番組としての体裁と言うか主張らしきものをどうしても付けないといけないので、実際とは違う印象で番組を仕上げざるを得ないジレンマですわな。一つを取り上げて全部がそうだと印象付けて煽るパターンが一番多いですかね。

 

最近特にニュース番組ですらピンポイントしか伝えられないテレビ放送というものの限界知ることが多いです。大事件、大事故が起こってもその後どうなってるのかを全く伝えきれないテレビの限界です。まあ戦争もので最も嘘が無いのは当事者本人が喋っている画像です。

 

まあこれまた前後長さの制約かかってますが、ご本人が喋ってることだけは間違い無いので、こう言うのは熱心に見ます。この前後を入れた番組の主旨などは一切無視します。一番当てになりません。制作者の無理矢理意図、即ち曲解が入ってるからです。

 

この曲解たるものが曲者で、こんなもの一つも信じません。また自分の考えと合わないことが殆どです。番組の主旨やテーマなど殆ど全部が無用の長物、必要悪と思っています。戦争の体験が無いし教育など一切受けていないので、主にはこうして戦争の実相というものに可能な限り近づこうとします。

 

両親、叔父伯母の空襲実体験も聞くことがありました。戦記物も読み進めました。これらは何にも代えがたい自分の命がかかったかけがえのない話には違いなく、一生懸命聞いて情報集めないといけません。空襲受けた人、被爆者の方々の話もそうです。

 

しかし私が個人的に戦争非経験者として長らく思って来たのは、そしたら戦争防ぐにはどうしたらよいのかです。これは中々言ってくれる人は居ません。誰も言ってくれないので自分で書いて行って今のところ行き着いてるのは、「戦争を防ぐには戦争への動きを止めること」です。これを言ってる人は誰も居ません。

 

誰も居ませんがこれ以外に無いと思うのですがどうでしょう。少しは具体的な気がしていて行動にも繋がれそうです。最近はツイッターでの若い方の考え方も出て来て、戦争の悲惨さは聞けたが、そしたらその戦争を防ぐにはどうしたらいいのかの気運が見受けられます。

 

学校でも一切教えないタブー中のタブーです。まあここまででしょうか今年までに考えられてるのは。それであとは始めに書いたように主に映画作品の主張意図を以てして戦争と言うものの理解に努めようとしてます。

 

今までにも書いたと思いますが太平洋戦争というものを優れて表現してると思われたのは次の三作と思いました。


「硫黄島からの手紙」
わが敬愛するイーイトウッド監督が日本の戦争映画を作りました。米国の戦争映画「父親たちの星条旗」の製作過程で当然対戦した日本軍のことを調べていくと、一本の映画になったと言うものです。この二本は完全に対等で作られており、どちらが主副でもなく同じ力入れて作られてると思います。

 

本国では動員悪かったようでこの映画は日本に敬意を表し、日本のために作られたとしか言いようがないと思いました。また日本人に作れなかったですね。それほど日本人の太平洋戦争に対する位置づけがまだ出来てないことが分ります。まあ金も無いですし第一動員が見込めません。
https://ameblo.jp/masa20012010/entry-12398017943.html

 

「野火」
大岡昇平は読まないので本作は知らなかったですが、日本兵が南方戦線フィリピン・レイテ島でボロボロに負ける様を描破してます。これまで見たどの映画よりもスバ抜けて南方戦線と言うものを描き切ってると思いました。戦史に書いてあるようなことが全て映像で出て来ます。

 

これ以上のものはもう作れないと思います。製作・監督・脚本・主演を務めた塚本晋也が亡き英霊の祈りによって作られたかのような作品でもあり、実際そう言う動機気運があったようでした。以前のブログにも書きましたが「硫黄島」は将官から兵卒に至る全体を描破した名作であり、本作は、兵卒だけを見た時の傑作」だと思います。
https://ameblo.jp/masa20012010/entry-12502487537.html

 

「トラトラトラ」
負けてばっかりも悔しいのでこれは日本軍が勝つ映画です。真珠湾攻撃で米国がボロクソに負けるのを描いてます。撮影時に米国人スタントマンが死ぬほどの撮影を敢行し、且つ米海軍が全面協力して即ち税金使って米国がクソミソボロカスに打ち負かされる映画作ったので議会で問題になったとのことでした。

 

日本人有数スタッフも入った所謂合作ですが、なんでまたこんな映画作ったんですかね。日本軍にこれほどまでに敬意表して描いてる映画も珍しいです。リメンバーパールハーバーの為に気合い入ったですかね。まあこれで日本軍は景気よくカッコよく勝ってますが、これがまあ破滅への入り口だったですね。

 

これはブログにまだ書いて無いですね。と言うより本作はオープニングと実機による真珠湾攻撃シーン以外は何も無いですけどね。
https://www.youtube.com/watch?v=WZpO59Ce0vg