「レッド・サン」 | 定年後の風景

定年後の風景

定年後や病気のこといろいろ書いてます

 

1971年仏伊スペイン合作をBS録画見でした。同世代なら恐らく誰しも知りまた若い方は誰も知らないであろう異色の西部劇となります。三船敏郎、チャールズ・ブロンソン、アラン・ドロンが西部劇で活躍します。特に三船は自社プロダクションが企画売り込みして作っただけあって西部劇の中で侍が大活躍してとことん見応えがあります。

 

勿論ブロンソン、ドロンも当時の第一級人気スター達ですから見てるだけで絵になります。日本でも人気高いですね。世界はともかく日本での受けはどうだったのかWikiには特に記載が無いですね。三船は自ら力入れてプロデュースしただけあって西部劇の中での侍の出で立ち立ち居振る舞い小道具は徹底的に拘ってます。

 

衣装などは恐らくは日本からちゃんとしたものを持ちこみ現地スタッフも指導して完璧とも言える侍の姿を見せてくれます。まあ当然一番活躍して侍しか見せられないであろう殺陣見せ場を存分に味わわせてくれます。何せガンマンは鉄砲撃つだけですが侍は剣さばき見せてくれますからね。

 

若干侍の行動として不自然もありますが日本人の知る侍は隙が無くてシナリオの進行しようかなくなり若干ドジ入れないと仕方ないですね。しかしまあ三船はよほど自信と確信があったのか貫録威厳シーン、色気シーン、アクションシーン、コミカル風シーンも見事に海外大スターに溶け込んで熟し世界の三船をこれでもかと堪能させてくれます。

 

スタントマン入ってると思いますがかなりのアクションシーンも自ら熟してるように見えます。三船は日本語と堪能な英語の両方を話します。馬上で剣を以てコマンチ族と戦うシーンは短いですが本人が演じて最も迫力あったと思います。

 

コマンチは威厳が残り日本の侍と意気投合しそうでしたが単なる蛮族として出てきただけでした。この話面白いのでこう言うのをこそリメイクして欲しいなと思うのでした。勿論侍は渡辺謙しかおらずあとはトムクルーズとジャンレノでしょうか。出演料は一人分を三人で分け合って下さい。

 

名前の知れたウルスラ・アンドレスがスッポンポンで布一枚で登場しオッパイ丸出し出血大サービスしてたのは驚きました。昔はアーシュラアンドレスと呼んでましたね。

 

(以下ネタバレあります)ドロンとブロンソンは列車強盗団の仲間で襲った列車にたまたま親善大使と腹心の三船と家来が乗り合わせてました。大使らは帝から大統領に贈呈する黄金の太刀を託されてこれを運んでました。

 

強盗団はこれと言って大使や三船らに手出ししなかったですが大使を守ろうとした家来を一人撃ち殺しなお且つ悪いことには悪たれドロンがこの命より大事な贈呈太刀を奪って逃げます。これをドロンを知る怪我して残ったブロンソンを引き連れて家来の仇と太刀を取り戻すためにドロンを追っての旅の道行話となります。

 

その途中ドロンの女のウルスラが居る大きな売春宿に立ち寄り三船も色気シーンに参加します。三船はここと意味不明な雪積る山でさらし1枚で水浴びしてる時に体躯の見事さ見せてくれます。分厚い胸とがっしりした大きな体格で西欧人と全く引けを取りません。

 

色気シーンだけでは足らずにここでも披露になりましたね。まあこのおかげで着物と刀をまんまと取られて言いなりになってしまいますが。侍が何してるんやろうのチト苦しいシナリオとは思います。ようやく三人は山を越えドロンの隠れ家に辿り着けて睨み合ってさてどうなるの状態となります。

 

すると旨い具合にそこに共通の敵のコマンチの大群が押し寄せ皆して戦うことでラストの大激戦が展開出来皆してコマンチを撃退出来ましたが結局残った仲間同士で殺し合いとなり三船はドロンに撃たれドロンはブロンソンに撃たれます。ウルスラはブロンソンと生き残りました。

 

この辺忘れててあれ二人は死ぬのかあで三人は辛くも生き残りアクション映画に徹するのかと思ってたら悲しい結末となりましたね。三船は瀕死の体で帝からの贈呈刀をブロンソンに託しもう思い残すことは無いと異国の地でこときれます。家来の仇のドロンは自らは討ちとれなかったですね。

 

結局はブロンソンが主役で残り贈呈刀を列車の駅で電線にぶら下げる場面で映画は終わります。コインで運を見てましたがあれで届くのかいなよかったんかいなの不安は残ります。三船は埋めて葬って貰いましたが刀の刀身と脇差の鞘で十字架作られてました。

 

侍はキリスト教だったのか。日本の墓は表現しにくいです。棒だけになるのか。コマンチとの激戦中に三船はコマンチの一人と槍と刀の一騎討ちも見せてくれます。まあ三船の見せ場はいくらでも作れます。ウルスラは彼氏のドロン亡くしてブロンソンについて行こうとしますがお前は売春宿が向いていると振られたようでした。

 

銃の発砲煙は派手で迫力ありました。空砲とは言えあれも結構危険なのです。顔の近くで発砲したり近くで人に向けて発砲すると火薬片で怪我したりするのでずらして撃ってます。画像探してるとこれシネラマだったんですね。こうして見てると接近戦で日本刀は強いですね。もうこれ50年前の映画になりますね。無声映画ではないですよ。

 

そしてやっぱりこれはブロンソン主役でしたね。う~んマンダム。マンダムは使ってたことありましたよ。ドロンは「ダーバン、セ・レレガァ~ンス・ドゥ・ロム・モデルヌ」ダーバン着てました。三船は{「飲んでますか」の不滅のアリナミンAでしたっけ。アリナミンもたまに飲んでました。