「マグニフィセント・セブン」 | 定年後の風景

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2016年米国作をBS録画見でした。邦画「七人の侍」とそれをリメイクした「荒野の七人」をさらにリメイクしてます。「七人の侍」があまりに面白くてよく出来てるので「荒野の七人」とか作りたくてたまらないんですね。しかしこちらはオリジナル知ってるので一応見ますが全然違うしオリジナルに到達不可能が分っているので逆に気楽に見てしまう部類となります。

 

リメイク版で残ってるのは7人が町やらを守るために戦う設定だけですね。他は全然何も反映されてないです。原作、原案まで至ってないのではなかろうかです。西欧人達は「七人の侍」に似てるだけで満足しよるですね。一度ほんまにもっと近い設定ストーリーで作ってみたらどうやと言いたくなります。

 

黒沢明をいかにかわして近づけるかが腕の見せ所となりますが無理でしょうか。本作は総じて見るとワル親玉が一人おって軍勢率いてあちこちの町を牛耳っていてそれで旦那を殺された奥さんが奮起して防衛チームを集めてワル親玉を無きものにして旦那の恨み晴らすとともに町を守ろうとする大戦闘を描いてます。

 

この集めた防衛チームが七人の侍となります。リーダーはデンゼル・ワシントンで最近ますます貫録増して志村喬に匹敵する迫力出してます。この役今では彼しかいないかもです。他にはイーサン・ホーク、イ・ビョンホンなど良い面々揃えてます。先住民も一人居て東洋人も入り人種色華やかとなってます。尚、ワル親玉も黒人で監督も黒人でした。

 

(以下ネタバレします)それでワル共は何やっとるかと言うと何やら近くに金鉱が発見され近くの町が邪魔になり住人たちを追い出すか皆殺しを仕掛けてるらしいです。住人たちは追い出されてたまるかいと用心棒探しに出たですね。それでまあディンゼルは委任執行官とやらやっててワル親玉にも恨みあると言うことで志村よろしくやったるわとなって知り合いやらの軍勢集めます。

 

報酬は何だったか勝ったら金くれるのだったか余りはっきり憶えてないです。ここは弱いですし設定が難しいところですな。かかってる賞金貰えるのだったかな。町人達が一斉に助っ人達に協力し始める動機も弱いですね。葛藤も無いようです。それでまあこれで何するかと言うと大銃撃戦闘を只描くことになりますね。

 

確かに大規模ですわ。ワル軍団は100人位は騎馬でいそうで町の住人も100人位ですか。これが入り乱れて撃ちに撃ちまくりますなあ。しかしやはり殆どは拳銃でこれにウインチェスター銃、ショットガン、弓矢、ナイフ、斧などが入って、弾数撃ちまくりますが、カットはそれなりに工夫されててスタントもよく出来てるものの、それでも単調さは拭えなかったですか。やはり刀剣で肉弾戦するのと訳違いますなあ。鉄砲でいくらパンパンしてもねえなのでした。

 

長過ぎたか人数多過ぎだったかな。まあ非常な大人数遠景シーンも多くて金掛かってるのはよく分りました。あれほどの人数投入すると製作費100億円レベルとなりますね。銃も割と凝っていてディンゼルはメッキのピースメーカー使い、あとはウインチェスターイエローボーイなど、果ては綺麗なガトリンクガンも撃ちまくります。あの時代メッキ処理なんて出来たんですかね。

 

ガトリングガンはかなり遠方から町並み向かって2弾倉撃ちまくり、これで用心棒チームは決定的に殺られます。あんな遠くから当たるものかなとは思ってしまいます。それで散々双方撃ちまくり1000発位は撃ってそうです。

 

そして遂にはワル親分は一人となってディンゼルと一騎打ちとなり教会に逃げ込んで助けてくれーと命乞いしながらも隠し銃で撃とうとするところを旦那の恨み晴らしに駆けつけた奥さんに留めをシバキ撃たれて一巻の終わりとなったのでした。

 

こうして最後まで見て来ると、只の悪玉軍団と戦って親玉仕留めるの話となってしまってます。なんか七人の侍の設定要りまへんなの不満は出て来ます。死んだのもきっちり四人にしてあって墓の数だけは合わせてあります。荒野の七人はハリウッドスター全面勢揃い方式に徹しててそれなりに人気はあるようです。

 

音楽は荒野の七人出してましたね。尚ガトリングは七人の内の一人が決死のダイナマイト自爆で木端微塵にしてました。それぞれのキャストは良くて良い演技してて見せてくれます。ただし大規模な西部劇銃撃戦の一言で終わってしまいそうなところが弱いですね。評価はそれほど悪くなくてよく作ってあると見られたようですが興収は余り振るわなかったようです。

 

しかしまああれだけ大勢でドンパチ撃ち合ってるのを見せられると自分も銃口開口黒色金属モデルガンでバカスカ撃ち合いに紛れ込みたくなって来ますね。男の子は何気に拳銃の撃ち合い好きなのです。今は金属製は金色のみで銃口閉鎖に規制されているのです。これらが出来るのはプラスチック製のみです。

 

 「七人の侍」

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