今日は1日雨でしたね〜。。
静かな夜です![]()
新美南吉の童話「一枚の葉書」の続きです✨
第一話はこちら
第二話はこちら
よりお読みください✨
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少年がなぜ大人の外套や長靴をつけていたのでしょう。
少年のお父さんが一月前から病気になって配達に出ることが出来ないので、
この少年がお父さんの代わりに配達夫になっていたからです。
それで、お父さんの長靴や外套をつけていたのです。
少年はうけとった葉書を外の郵便物と一しょに大きな鞄の中に入れて
配達に出かけました。そして一冬中とけないでいた固い雪を、
ばりばりと踏み砕きながら郵便物を配達してゆきました。
氷柱(つらら)のたれさがった家々の窓に美しい燈(あかり)がつきはじめた頃
少年は一枚の葉書の外はみんな配達してしまいました。残った一枚というのは、
東京から来たあの葉書でした。
少年は葉書の宛名を見てふっと溜息をつきました。
ーーー蟹江(かにえ)か。
蟹江は小さな山を一つ越した向こうの谷に四五軒の農家が固まって
出来ている淋しい部落でした。そこへはめったに郵便物は来ないのでした。
少年は小さいけれど山を一つ越えねばなりません。帰りは夜になってしまいましょう。
それに、北の方から雪を含んだ雲がだんだんひろがって来ます。
少年は行きたくありませんでした。けれどつとめだから行かねばなりません。
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つづく。。。
最後までお読みくださり、ありがとうございます![]()
新美南吉記念館・企画展
”「一枚の葉書」は「蟹工船」のオマージュか?”
4月16日(土)〜7月3日(日)開催

