「懐中電灯と災害時の意外な完全な闇について」
先日、テレビで石原良純さんと小泉孝太郎さんが、
富士山麓の胎内神社にある洞窟に入って行った。
非常に狭い洞窟内を2人はヒーヒー言いながらも、
何とか這って切り抜けていた。
その場面を見ていたら、割と最近行った、
やはり富士山の麓にある氷穴を思い出した。
どちらの洞窟内にも当然照明があり、
安全に歩けるようになっている。
だがふと、停電した時を考えたら恐ろしくなった。
このような密閉された空間で電源が喪失したら、
真の闇状態になる。
これ、途端に行動不能状態だ。
実は「日帰り」登山の必携品の1つにヘッドライトがある。
だが登山者のヘッドライト携行率は驚くほど低い。
(「侮るな東京の山」奥多摩での大規模なアンケート調査より)
何度か書いているが、御嶽山の噴火の時、
山小屋に逃げ込めた20数人を救出に行った山岳救助隊員は、
夜間で一刻を争う事態だったので、
必携品であるヘッドライトを装着して下さいと言ったところ、
何と、誰1人持っていなかった記録が残されている。
最近の私は、登山再開から5年ほどしか経過してない初心者ながら、
この一件と、周囲の登山者の小さなリュックを見ている事から、
レベルの低い信用ならない人達と、
傲慢ながら見做すようにしている。
迂闊に信用してはならない、と。
ちなみに私は登山の時にヘッドライトを携行するのは当たり前だが、
実は決定的な理由から、外出時、スマホ以外に必ず懐中電灯を腰に差している。
それも小型ながら370ルーメンの高強度な光力を誇るもの。
これ以外に、スマホケースの予備スペースにフレキシブルライトも入れている。
さらにキーホルダーにはミニ懐中電灯を付けている。
つまりスマホのライト以外に、
3つの光源を常時携行している。
理由はアウトドア環境ではなく、
都市環境の密閉性にある。
よくよく考えると都市には非常に多くの密閉空間がある。
このような場所は洞窟と同じだ。
電源が落ちた途端、真の闇が現出する。
地下鉄内、エレベーター内、巨大ビルの窓の無いスペース、地下街等々。
都市の洞窟と考えた方がいい。
幸い、現在は皆スマホを持っているため、
その意味で真の闇は避けられる。
だが、スマホの光力は驚くほどアウトドア環境では貧弱なのである。
一度実験したが、光が闇に吸い込まれてしまい、
歩行は平らでもかなり難しい。
まして散乱した物がある震災時は、
無いよりはあった方がいいくらいの物となる。
光力の大きな懐中電灯は常時携帯した方がいい。
地下鉄やエレベーターには非常電源がある、
などと悠長な事は言っていられない。
テレビのドッキリ番組を見ると明らかだが、
ビルの密室内で電源を落とした場合、
前述したように本当の闇となる。
この時、ほぼ全ての女性タレントは悲鳴を上げる。
パニック状態になる人すら普通にいる。
ちなみに私は横浜の防災センターで、
室内の闇を体験した事がある。
何とか辿り着かないと本当に出られない。
見えない状態で手探りしながら、
散乱する物を避けながらドアまで行くのはかなり難しい。
光源は常に携行。
これはアウトドアでも都市空間でも、
私の最重要携行品の1つになっている。
この意味で、私は他人を全く信用していない。
余談:高尾山1号路
以前、奥高尾縦走路を行った時、
最後の最後は夕方になりドンドンと暗くなって行った。
1号路は全面舗装路なので歩き易いが、
かなり暗くなっても、誰1人灯火類を点けていなかった。
まあ、ギリギリ歩ける状態ではあったが、
おそらく誰1人ヘッドライトも懐中電灯も持っていなかったからと思われる。
私は夜目が利くため点けないで下りられたが、
後ろから続々と来ていたので、
他の人はどうしたのだろう?と思う。
まあ、スマホ時代で良かった。
1号路なら何とかなるはずだから。
ちなみに他のルートは普通の登山道なので完全アウトなのは言うまでもない。

