大ゴッホ展 夜のカフェテラス 絵画 美術展 美術鑑賞 恋愛 夫婦 芸術 教養 幸福 | 東京・横浜物語

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西麻布に生まれ育ち、現在は横浜に居住する筆者。
最近は不摂生で死にかけてからの復活劇と、
ダイエット、筋トレ、マラソン、登山関係の記事が多いです。

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優しい夫と幸せな妻の話:「大ゴッホ展」にて

昨日、東京・上野の「大ゴッホ展」にて、
「夜のカフェテラス」の長い行列に並んでいた時のこと。

後ろに同年代らしき夫婦がいた。

美術館での夫婦連れは実はかなり危険だ。

特に今回のような大展示会になると凄まじい行列になる。

私は何度も何度も夫婦喧嘩シーンを目撃している。

「何だ、この行列は!!あーゴルフ行っとけば良かった!!」と。(笑)

日本の夫婦の場合、もちろん例外は多々あるが、
妻が芸術好き、夫は皆無パターンが非常に多い。

ちなみに日本は、私が見聞きする限りにおいて、
あくまでも芸術に関しては他のアジア諸国の人達とは全く違い、
造詣の深い人達が非常に多い。

別記事で冷酷な芸術差別の話を書く予定でいる。

さて。

昨日は敢えて書かなかったが、
私の昨日の行動を改めて書いておく。

日時指定チケットを持っていなかった私は9時開場の1時間前の8時に美術館前に到着し、
行列に並んでいた。

私の前には既に約100人、開場前には後ろに500人くらいは並んでいた。

私は10時からの入場券をゲットした。

つまり、入場まで2時間かかっている。

そこから「夜のカフェテラス」を正面から観るための行列に約20〜30分並んでいる。

この行列。

この種の大規模なマスターピースが来る展示会としては、
異常に少ないのである。

私的には非常に「ゆったりと」鑑賞出来た。

だが、この心境は言うまでもなく美術鑑賞好きだからだ。

従って迂闊に美術好きが非美術趣味人を誘ったら、
人間関係の破壊に簡単になる。

しかし、昨日の夫婦。

典型的な美術大好き妻が、
テンション上がりまくりで行列に並んでいた。

念のため。

「夜のカフェテラス」である。

美術好きを標榜するなら、
これを観ずに一体何を観る?と言い切れるほどの展示会だ。

そうして幸福真っ只中の奥さんが楽しそうに何やら旦那に話し掛けていたのだ。

すると旦那、全く芸術に関心の無い一言を発しながらも。

「こう言うの、初めて来たけど。
 凄い混むんだね🎵」
と、何と分からないながらもテンション上がっていた。

実に楽しそうに振る舞っていた。

それも間違いなく本心から。

おそらくこの旦那さん、よっぽど奥さんが大好きなんだと思った。

これこそが、この旦那さんの行動姿勢こそが、
本来の教養人の振る舞いだ。

知らない物でも理解しようとし、
その楽しみを分かち合おうとする感覚。

次記事で書くつもりだが、
芸術には冷酷な人間差別の一面が間違いなくある。

それは場合によると貧富の差よりも冷酷だ。

しかし反対に理解者や理解しようとする者に対しては、
常にオープンで差別の壁は驚くほど低くなる。

いや、崩壊して自由になると言っていい。

そのためには、非趣味人が真の教養人でないと不可能な世界でもある。

この感覚は愛情だけでは乗り越えるのは不可能な世界でもある。

優しく穏やかな夫と、
ゴッホの優しく穏やかな「夜のカフェテラス」を鑑賞しに来ていた夫婦連れ。

これは芸術鑑賞の究極の幸せでもある。

余談:
非常に厄介な事にヨーロッパの中流以上の連中は、
私の知る限りにおいて、
プライベートではほぼ間違いなく芸術社交を仕掛けて来る。
日本人男性にとっては一般的に最も苦手な世界だ。
この傾向はアジア諸国やアメリカにも無い。