「鳩サブローの 春夏秋冬 鎌倉の歩き方」:最強の超絶マニアック鎌倉ガイドブック
大切な結論:一般書店では先ず見かけない。
鎌倉でも限られた場所にしかないと思われる。
そして一般向け鎌倉ガイドブックの中では、
おそらく一番マニアック。
それもダントツNo.1で。
先日、鎌倉に1人で行っていた娘からメッセージが来た。
「今、鎌倉の豊島屋本店にいるけど、
面白い本を見つけた。要るか?」
そして掲載した本の表紙の写真を送って来た。
この表紙を見た大人ならば、
ほぼ例外なく極めて幼稚なガイドブックだと断定してしまうだろう。
私ももちろんそう思ってしまい、
「要らん」と即答した。
子供向けの本だろう?くらいに思っていた。
結果的にこの前の日曜日の鎌倉旅行において、
豊島屋好きの娘と本店に入るハメになった。
そうして見本があったので、
この本を手に取って一応チェックしたのだが。
腰を抜かさんばかりに驚いた。
この本は豊島屋が編集協力しているため、
全面的にキャラの鳩サブローが表紙だけでなく、
本文中にもやたらと登場している。
かなりマンガチックな作りになっている。
また薄い。
従って、ざっと眺めてしまうと幼稚と思い込んでしまうだろう。
だが内容は間違いなく最も高度な鎌倉ガイドブックだ。
他の一般ガイドブックとは比較にならないほど高度な内容で埋め尽くされている。
さすがに鳩サブレーの豊島屋さん。
この気合いの入り方はハンパない。
和菓子屋としてだけでなく、
もはや鎌倉文化の語り部だ。
従って一筋縄で行かないクセモノ本に仕上がっている。(笑)
おそらく鎌倉生まれ鎌倉育ちの人であっても、
このレベルの理解と経験は非常に難しいだろう。
内容をご紹介しておこう。
最初のガイドは何と・・・「鎌倉アルプス」全コースの紹介だ。
いきなり鎌倉アルプスで始まっている。
こんなガイドブックは他にはない。
続いて四季折々の鎌倉の行事の紹介を詳細にしてくれている。
地元民でもここまで知っている人はほぼいないと思われるほどだ。
行事の紹介と並行して各コースも教えてくれている丁寧さ。
さらにこの記事の前にご紹介した「鎌倉三十三カ所巡り」も載っていて、
他に「鎌倉十三仏詣」「切通」まである。
いやはや驚いた驚いた。
さすがに豊島屋さんとしか言いようがないほど凄い本だと思う。
鎌倉好き・鎌倉通なら必読書であろう。
これは鎌倉観光をやり尽くした人が、
さらなる鎌倉の裏にステップアップして行くための入門書とも言える。
余談:鎌倉アルプス
低山の集合体である鎌倉アルプスは、
最高峰の大平山でも標高は159.2mしかない。
従ってガイドブックでも地元の看板でもハイキングコースとして紹介されている。
登山初心者どころか素人でも簡単に行けそうな感覚で。
だが、ここは立派な登山道だ。
しかもアップダウンが小刻みに激しく上下動するため、
想像以上に体力を消耗する。
また、路面は岩が多く、濡れていたら最後、
非常に滑り易く危険だ。
迂闊にスニーカーで入り込まない方がいいだろう。
ここはせめて初級以上の登山者でないと無理だ。
決して入門向けではない。
また場所によっては道標が無いため、
ルートファインディング能力が要求される。
「ヤマレコ」「YAMAP」に代表される、
登山専用の地図アプリを使いこなせないと危険極まりない場所もある。
ちなみに鎌倉アルプスと並んで三浦アルプスも、
熊がいないため今年はさらに注目されると思うが、
三浦アルプスは縦走する場合、鎌倉アルプスの比ではない登山技術が要求される。
中級レベル「グレーディングではC」に到達していないと危険過ぎる。
グレーディングって何?と言う人はそもそも近付かない方がいい。
