「クマ問題と高尾山について:丹沢と奥多摩も考える」
大切な結論:高尾山系はクマについては「ほぼ安全である」。
油断してはならないが「以前とほぼ変わってなどいない」。
重大な盲点:クマは本州・北海道には昔から沢山いる。
問題は「その特定地域において被害が増えているのか?」となる。
【結論要約】
・高尾山系:熊リスクは過去と変化なし(現時点)
・丹沢:特殊事例あり、慎重に様子見
・奥多摩:目撃・被害ともに増加、明確に危険
さて、三連休の中日は奥高尾縦走をして来ました。
昨年後半からは全国的にクマ被害が大々的に取り上げられて、
昨年の「今年の漢字」も「熊」になったほどでした。
私も登山を趣味としているため、
冬眠の終わる2026年春からは本格的に問題が再燃し、
下手をすると登山だけでなく、
キャンプや山菜採り、渓流釣りなどに多大な影響を及ぼし、
大きく衰退する可能性もあると思っていました。
そして私にとっての身近な東京と神奈川の山も、
クマのいない鎌倉アルプスと三浦アルプス以外は危ないので、
今後は、他には千葉の山か富士山くらいしかないぞ、
とも書いて来ました。
しかし何故、私は今回、奥高尾縦走をして来たのか?
ここを詳細に書きたいと思います。
実は非常に重大で大切な視点を忘れていました。
昨年後半からのマスコミのクマ被害報道の猛攻により、
感覚が麻痺していました。
そこで改めて考え直して、
一から調べ直したのであります。
すると思わぬ事実が判明し、
奥高尾縦走は、
「今までと全く変わらず、ほぼ安全である」
との結論に到達しました。
先ず、調べたのは東京都環境局が調査している、
「東京くまっぷ」です。
このサイトを利用すると、
過去にどんな目撃情報や被害があったのか分かります。
ここで、非常に大切なのは、
「情報を絞り込んで色々調べられる」
と言うネット時代ならでは便利さと誤判断の両極性についてです。
真っ先に表示されるのは、
「過去の累積情報」です。
掲載した3つの画面上では、
2023~現在までの3年2ヶ月分の情報が提示されます。
物凄い数になり、
ここで昨年来の情報に接していると、
「クマ、悲惨なほど目撃されている」と言う誤った認識を持ってしまいます。
ここでは高尾山系のみに限って、
情報を絞り込んで行きます。
分かり易いように、
今年、2026年のみを表示させてみます。
つまり1~2月のほぼ2ヶ月間です。
この際、もっと大切な、
「クマの確度」
つまり見たのは本当にクマでした?と言う箇所を、
ほぼ確実な「高」のみに設定します。
クマだったのかも知れないと言う「中」「低」を除外します。
すると情報の種類を、
目撃、撮影、捕獲、痕跡と全てにチェックを入れながらも、
何と0件です。
つまり、この2ヶ月間、
高尾山系ではクマは目撃どころか痕跡すら確認されていません。
ここでさらに検索を進めます。
ではクマが大問題になる前の2023年と比較したら増えているの?
と言う問題です。
東京くまっぷだけでなく、一応AIでも調べましたが、
「増えていない」と言う結果でした。
要するに高尾山系では何ら変化は見られない、と言うものです。
さらに重要なのは、
「高尾山系ではクマによる負傷・死亡事故の報告は確認されていない」
と言う点にあります。
奥高尾縦走中、非常に多くの登山者はクマ鈴を鳴らしていました。
さらにラジオをガンガン鳴らしながら歩いている人も2人ほどいました。
私もクマ鈴を携行したかったのですが紛失していて、
代わりにラジオは持って行きましたが、
冬枯れで意外に森林限界内でも見通しが凄く良く、
またクマ鈴もラジオも凄く良く響いていて、
前述の目撃情報皆無も相俟って、
極めて安心して登山を楽しむ事が出来ました。
(ラジオを点けるまでもなかった)
油断はもちろん禁物ですが、
少なくとも高尾山系においては、
何ら今までと変わらない、
と言うのが私の得た「現時点での結論」です。
ただし、クマ問題が怖いのは、
被害一発で根底から引っくり返るのは言うまでもありません。
クマ鈴とラジオ、さらにあればクマスプレーの携行は重要だと思います。
続いて丹沢ですが、
ここは2025年1月に女性が被害に遭って指を失う重傷を負ってます。
しかしAIで詳細に調べたら、
どうやらバリエーションルート(正規の登山道ではない道なき道)だった???
となると、極めて特殊な事例であると考えてもいいでしょう。
ただし大山ではケーブルカー駅の近くでも目撃されています。
丹沢は現時点での私の判断は、
もしかして大丈夫?、しかし取り敢えずは様子見か?、です。
これが奥多摩になると、
目撃情報も被害も増えていますので、
奥多摩は危険、と言うのが今の私の考えです。
と言う訳で登山は部分的に再開して行きます。
余談:
クマ鈴とラジオは住宅地に出るクマには効果がないどころか、
却って襲われると言う説があり、
これは確かにそうだと思います。
(人を恐れないクマにアピールしても無駄。逆に危険)
しかし山にいるクマに関しては、
今後どうなるのかはともかく、
無風で晴れもしくは曇りならば、
「かなり良く遠くまで聞こえる」のは分かりました。
アピール効果は絶大にある、と言うのが現場判断です。




