「国際結婚について:朝ドラ「ばけばけ」の壮絶な展開」
朝ドラ「ばけばけ」は非常に興味深くも壮絶な展開になっています。
私は小泉八雲の怪談は読んだ事がありますが、
詳しい経歴は知りませんでした。
アメリカ在住時代、黒人の女性と結婚していて、
当然、当時は異人種間の結婚は非合法だったので、
職を失い、結果的に離婚し、
もう人と深く関わるのを止めていた八雲の半生が明らかにされました。
そうして日本に流れ着いて英語教師として松江に来たところ、
県知事の娘が八雲をとても気に入り、
逆プロポーズをして来たのが今週の一大場面です。
これに対して、上記の理由から八雲は断るのでありますが。
ちなみにこの時、1人娘が外国人を好きなったのを知り、
大反対している父親の県知事ではあるのですが、
娘には弱いため実に微妙な雰囲気を知事役の佐野史郎は好演していました。
八雲の半生を知り、娘のプロポーズが拒絶された時の佐野史郎の表情は、
娘を持つ父親が娘が相手から断られる事態と、
相手の男の余りの壮絶な過去を知り、
非常に険しいながらも極めて複雑な感情。
これは何とも言えない名演だと感じました。
さて、私が18歳くらいの頃、
イギリス人の上流の女性と付き合っていた友達の話を何度も書いています。
彼は彼女の実家である「お城」にも行っていて、
そこで半年くらい暮らしていましたが、
結果として結婚には至らないまま離れてしまったのでありますが。
(本当にお城で重要文化財みたいなのに指定されていたらしい)
人類には近親婚の危険を避ける本能的な理由から、
ある一定の割合で全く違う人種と結婚したがる層がいるのは知られています。
ちなみに結婚とは、遺伝的には遠ければ遠いほど良いそうです。
以前、男と女の相性を調べるテレビ番組で知ったのですが、
若い5人の女性に5人の男性の汗が染み込んだシャツの臭いを嗅がせるものでした。
全員が全員「臭いっ!!」と言うのかと思いきや、
ほぼ全ての女性が1つくらいの割合で、
「これは臭いけど嫌ではない」と主張する女性がいました。
その組み合わせの男女の遺伝子を検査したところ、
例外なく遺伝的に非常に遠い関係にありました。
自分の適切なパートナーを臭いによって嗅ぎ分ける能力があると知り驚いたのであります。
これから考えると国際結婚は非常に理にかなっていると言えます。
遺伝的に強い子供が生まれるから、と言う理由なのですが。
しかし実際の国際結婚では文化的背景が全く違うと、
いくら遺伝的に遠くても生活が成立しない、と言う欠点もあります。
史実では小泉八雲と結婚したセツは回想録の中で、
何が一番嫌だったのかと言うと、
ラシャメン(外国人男性の妾の蔑称)と呼ばれることだった、
と語っていました。
遺伝、文化の問題だけでなく、人種差別問題もあり、
令和時代の今でも非常にハードルが高い国際結婚ではあります。
国際ロマンス詐欺も横行している事からも、
しかも騙されているのは男性だけでなく女性も多い事からも、
求める人は想像以上に多いと思われます。
アメブロでは私のような内容のブログにも、
もうこの1年くらいで7~8件の国際ロマンス詐欺が来ています。
何故来るのか?と改めて考えると、
求めている人が多いから、と言う結論に達するのであります。
日本人の男も女も外国人には想像以上に弱いな、と。
朝ドラ「ばけばけ」に描かれている八雲の人生は、
あるいは主人公のセツの人生は、
“国際結婚がもつ魅力と痛み”を象徴しているように感じます。
人は遺伝的に遠い相手を求めてしまいます。
しかし社会や文化の壁は、恋愛感情だけでは越えられないほど高いのだ、と。
この2つが交差する場所に、国際結婚というドラマが生まれるのだと思います。
私的にはとても面白いドラマだな、と思ってます。
余談:
フランス映画で金持ち一家の話がありました。
父親は豪邸に暮らし、3人の娘がいるのですが、
長女は先ずはユダヤ人と結婚し、
次女が中国人と結婚し、
三女が黒人と結婚する騒動を描いたものでした。
コメディながらも、
フランス人の父親とアフリカ人の父親の心理が非常に巧みに演出されていて、
一応ハッピーエンドでありますが、
フランス映画らしく後味は何とも言えません。(笑)
