山頂は道迷いの落とし穴 | 東京・横浜物語

東京・横浜物語

西麻布に生まれ育ち、現在は横浜に居住する筆者が、
色々語って行くブログです。

#ダイエット#筋トレ#ランニング#登山#富士登山#クラシック音楽#美術館#能#マラソン#ジム#横浜#東京#バッハ#アート#フィットネス#山登り#トレッキング#クライミング#ボルダリング

「山頂は道迷いの落とし穴」

 
今回の丹沢バカ尾根登りにおいては、
1つ確認したい事がありました。
 
それは2022年8月に起こった塔ノ岳での遭難の確認です。
 
ここからは命に関わる事なので、
手加減なしに書いて行きます。
 
それは横浜市在住の40代の男性が単独で丹沢バカ尾根登山をしたところ、
遭難してしまい低体温症に罹って危険な状況になり、
山岳救助隊により助けられた話です。

この遭難事例では様々な突っ込み所が満載で、
まさに遭難原因のオンパレード状態です。

山岳救助隊の分析では、
①スタートの時刻が遅いこと
②登山地図を持っていないこと
③レインウェアを持っていないこと
④登山計画を立てていないこと
と、4つの主原因を挙げています。

なるほど、と思うのですが、
私自身は長い長い休止期間を経てから、
2022年4月に登山を再開し、
改めて令和登山の手法を学び取り組んだ初心者目線で言いますと、
その前段階の「そもそも」があります。

それこそがメインの遭難理由です。

ズバリ圧倒的な「体力不足」です。(後述)

この遭難は余りにも多くの要因があり過ぎるため、
逆にあれこれ考え過ぎて分からなくなるキライがあります。

一応考えつくだけ原因・要因・誘因を挙げます。

1.体力不足

2.道間違い(道迷いではない。正式な下山道上にいた。後述)

3.雨具無し

4.ヘッドライト無し

5.超軽装(短パンにTシャツのみ)

6.飲料水は500mlくらい(と思われる)。酷い

7.地図、磁石無し

8.スマホの登山専用の地図アプリ無し

9.出発が何と午前11時。遅過ぎる

10.自称登山歴15年のベテラン(自信過剰)

11.実は登山は2年に1回くらいの超初心者

12.下調べほぼ無し(何かのブログを読んだ程度)

13.計画無し

14.家族に詳細な情報を伝えていない

15.撤退の決断が下せない甘い性格。楽天的過ぎる

16.山岳気象の知識無し

17.他、登山知識ほぼ無し

等々、ザッと警察記録を見ただけで、
これくらいが出て来ました。

正直、ここまで酷い事例はそうは無いと信じたいのですが、
残念ながら10年ほど前の奥多摩でのアンケート調査では、
約半数が地図無しで登山していた実態が明らかになっています。

現在、遭難は増加傾向にあり、
一番の理由は相変わらず道迷いで、
半数くらいを占めています。

道迷いから来る焦りによる滑落などを入れたら、
軽く半数以上が道迷いか道迷い起因の事故だと言われています。

つまり相変わらず地図や磁石も持たないし、
特に「ヤマレコ」や「YAMAP」に代表される登山専用の地図アプリも使わない使えない人が非常に多いと考えるしかないです。

ちなみにこの遭難事例は道迷いではありません。

道間違いです。

本来、バカ尾根で登り、
バカ尾根で下る予定だったらしいのですが、
間違えて表尾根に行ってしまい、
疲労と思わぬ雨による低体温症で身動き出来なくなった、と。

ちなみに真夏の8月でも登山においては低体温症になる典型例でもあります。

雨具が無く降られたら最後、アッと言う間に死に近付いて行く訳です。

運良く携帯電波が入る場所だったので、
早い段階で山岳救助隊が動いてくれ、
低体温症になり危なかったながらも生還してます。

先ず、前述しましたように、
この遭難の直接的な原因は「体力不足」にあります。

体力さえあれば、
迷い込んだのが表尾根ですから、
多少技術的に厳しくとも、
北アルプスほどの危険はありませんから、
繰り返しますが、体力さえあれば、
ヤビツ峠まで下りられたはずです。

ちなみに間違えずにバカ尾根から下りても、
その人が行動不能に陥ったのが塔ノ岳の近くの行者ヶ岳だったので、
バカ尾根のどこかでおそらく力尽きていたと思います。

下り切れないかと。

ただしバカ尾根にはいくつかの山小屋がありますので、
上手く行けば頂上に近い花立山荘や堀山の家で泊まれたと思います。

表尾根でもいくつかありますが、
行者ヶ岳まで行くともう烏尾山荘しか無いので厳しいかも。

いずれにしても諸悪の根源は、
バカ尾根登りをするほどの体力が無かったから、となります。

しかし、私的にここで問題にしたいのは、
何故、道間違いをしたのか?となります。

いくつかの誘因が考えられますが、
以下に書くように、
私はかねがね何で?と思っていたのであります。

今回の私のバカ尾根登りでは、
本当に頂上で間違える人がいるのか?、
あんな簡単な場所で?、
と極めて疑問に思っていたので、
チェックしたかったのです。

と言いますのは、
私はそこそこの回数を表尾根縦走ルートで塔ノ岳に登ってますので、
どうして頂上で間違えるのか不思議に思っていました。

掲載した塔ノ岳頂上の拡大地図をご覧下さい。

頂上からの道は4本しかありません。

1.主脈線(丹沢山、蛭ヶ岳方面)

2.表尾根(ヤビツ峠方面)

3.バカ尾根(大倉尾根、大倉バス停方面)

4.水場もしくはいくつかの沢に下りるヴァリエーションルート(素人には無理な道)

どうして間違える?

間違えようがないでしょう?

道標だってあるし。

と、思いきや。

実は今回の私は慣れた表尾根からの登頂ではなく、
バカ尾根からの登頂だったのと、
さらに山頂は工事をしていたのもあり、
方向感覚を狂わされてしまい、
あ、これ、しっかりと気を付けてチェックしないと危ないぞ、
と思ったのであります。

塔ノ岳は如何なるルートで登ろうとも、
累積標高は富士山や北アルプスと大差無いので、
酷く疲れますので、
頂上では判断能力が鈍ると思います。

油断は禁物だと思った次第です。

もちろん私はヤマレコの愛用者なので、
登山中にスマホにトラブルが起きない限り大丈夫です。

さらに旧型のガーミンのGPSレシーバーと紙の地図と磁石も必携なので、
三重の体制で道迷い対策をしています。

そもそも歳も歳なので、
難しい山には行かない、
と言う対策もしてます。(笑)

それでも恐いし油断大敵だと思っております。

終わり