富士山の御来光登山とヘッドライトの選定 | 東京・横浜物語

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「富士山の御来光登山とヘッドライトの選定」

 

7月1日に富士山の吉田ルートが開通し、

夏の休みには頂上からの御来光を見る登山客で渋滞が毎年予想されている。

 

登山の必携品の中の必携品の1つにヘッドライトがある。

 

日帰り登山であってもヘッドライトはもちろん遭難に備えて必携品になっているが、

富士登山ではそのヘッドライトが実用品として使用されている。

 

夜間登山は基本的にどんな山でもNGなのだが、

富士登山だけは何故か御来光と言う強烈な儀式のためにする人は非常に多い。

 

余談になるが、都市で生活している人は基本的にアウトドアを知らない。

 

従って恐ろしく無防備なまま富士山にやって来る人は多い。

 

灯火類に限って話を進めて行くと、

都市生活者は山の暗さを知らない。

 

登山趣味を持っている人でも、

通常の登山では夜間は歩かないので山の暗さを知っている人は案外少ない。

 

そのため必携品と言われているヘッドライトを携行しないで登山をしている人は想像以上に多い。

 

キャンプか天体観測をしている人は山の夜の暗さを知っている。

 

月明りや星明りが想像以上に明るいのも知っているが、

雨や曇りの夜に漆黒の世界が訪れるのも知っている。

 

ちなみに前述の富士山での遭難事例は、

最難関と言われる御殿場ルートで、雨の夜に発生している。

 

その人はもちろんヘッドライトを持参して夜間に登り始めたのだが、

何と故障してしまう。

 

実は正規のルート上にいたのだが、

漆黒の闇の世界においては自分がどこにいるのか全く分からなくなってしまい、

救助要請をした経緯がある。

 

スマホのライトがあれば大丈夫だろう?と言う都市生活者は多いだろう。

 

夜の山ではほとんど役に立たないと思っておいた方がいい。

 

もちろん無いよりは全然良いが歩行は困難だし、

もししたら危険極まりない。

 

リアルに実験すると分かるのだが、

漆黒の闇の世界ではスマホ程度の光力だと闇に吸い込まれてしまう感覚になり、

歩行はかなり難しくなる。

 

平地ならともかく、登山道は不可能だと思っておくべきだ。

 

私は以前、偶然近所の遊歩道で停電が起こっていた時、

漆黒の闇の世界となっていたので実験してみたのだが、

平坦な整地された道でもスマホのライトだけだと歩行はかなり難しかった。

 

もう1つ、同程度の明るさのミニ懐中電灯を点けてようやく歩行可能レベルになっていた。

 

ではどんなヘッドライトを選ぶべきなのか。

 

富士登山の体験と天文趣味人的な観点から、

その選定の考え方を書いてみたい。

 

私が使っているのはエナジャイザーと言うメーカーの製品になる。(写真参照)

 

現在は新型が出ているようなので、

リンクを貼ったHPの記載を中心に話を進めて行く。

 

・明るい方がいい(300ルーメン以上が望ましい)

 

・LEDタイプがいい(省エネ、明るい、言う事なし)

 

・充電式より電池式がいい

(山で充電は出来ないし、電池式なら予備電池があれば簡単に補充出来るから)

 

・電池寿命が長い方がいい

 

・明るさが切り替えられる方がいい

(電池の温存に非常に便利)

 

・予備がもう1つあった方がいい

(前述したが実際に1つしか携行しなかった人が夜の雨の中、

 壊れてしまい遭難した事例がある)

 

・予備のヘッドライトと本命のヘッドライトの交換電池は共通のものを

 

と言った感じになる。

 

では具体的にリンク先のHPの製品で考える。

 

一番明るいのはHDL60と言う製品で、

明るさは何と575ルーメンある。

 

これは非常に明るい。

 

だが、これは不適だ。

 

何故なら明るさ最大にした場合、最大点灯時間が僅かに2時間しかないからだ。

 

80ルーメンにしたら21時間になるが、

これだと登山の明るさとしては役不足だ。

 

私の持っている登山用のヘッドライトは300ルーメンで、

これは非常に明るくテンションが上がる。

 

物凄く頼もしい。

 

闇を切り裂いてくれる感じが実にいい。

 

だが最大光力での最大点灯時間が4時間なので、

富士山の御来光登山にはちょっと不安が残る。

 

最低でも最大点灯時間は5時間は欲しい。

 

HPを見ると新型でHDL20と言う製品が今の私の物とほぼ同程度なのだが、

より性能がアップしている。

 

325ルーメンの光力があり、最大光力での最大点灯時間は5時間ある。

 

これだと御来光登山にちょうどいい感じになる。

 

渋滞時には光力を落として電池寿命を温存し、

さらに予備電池を携行するのは言うまでもないが。

 

ワンランク落としてHDL10でも良いだろう。

 

明るさは250ルーメンあるし、明るさ最大でも7時間の電池寿命が確保されている。

 

ローモードだと25ルーメンだが40時間も点いていてくれる。

 

むしろこっちの方が安心出来るかも。

 

どちらにするかは個人の好み次第だと思う。

 

いずれにしても天文趣味人的には上記のような考えで選択している。

 

蛇足だが天文趣味人的には灯火類はさらに細かく使い分けている。

 

設置時と撤収時には非常に強力なライトを使用して照射しまくる。

 

観測時には一転、凄く暗い赤いライトを使って目を暗さに慣れさせておくのを最優先する。

 

このため天体観測時には非常に多くの灯火類を携行する事になる。

 

まあともかく富士登山。

 

テンションが上がる。(笑)

 

終わり