NHK大河ドラマ「光る君へ」:究極の女性観への期待がハンパない | 東京・横浜物語

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NHK大河ドラマ「光る君へ」:究極の女性観への期待がハンパない

 

結論:年増のインテリ教養女(熟女) vs バカだけど若くて美人(ロリコン)

 

昔、渋谷にあったドイツ語学校に通っていた時、

非常にシブいイケメンインテリのドイツ人男性の先生が私にこう質問して来た。

 

「貴方はインテリ女が好きか?おバカな女が好きか?」と。

 

昔のドイツ語学校である。

 

来ている生徒は私を除けば日本人インテリの集合体だった。(笑)

 

医者、教師、公務員、演奏家、超絶金持ちっぽい有閑マダム等々。

 

しかし私は全く臆する事なくこう答えた。

 

「おバカな女の方が全然いいです♪♪」と。

 

そして私は逆にこう尋ねた。

 

「先生はどっちですか?」

 

そもそも私がおバカな女がいいと公言した時、

クラスの大多数を占めていたインテリ女性達からは「ぇええっ???」とドヨメキ(笑)が上がった。(笑)

 

そして(イケメンインテリの)先生もこう答えた。

 

「私もおバカ好きです♪♪」と。

 

教室内からは悲鳴が上がった。(爆)

 

さて、NHK大河ドラマ「光る君へ」は紫式部(吉高由里子)を主人公とする物語だ。

 

「源氏物語」は日本最強の恋愛小説として知られている。

 

小説の世界だけではなく当時の人間関係もハンパなかった。

 

これまでのストーリー展開は紫式部(超インテリ女の代表)、

清少納言(ファーストサマーウィカ、超インテリ女の代表)、

藤原定子(高畑充希、超インテリ女の代表)と言った面々が、

一条天皇(塩野瑛久、インテリの若い男代表)を中心にグルグル回っていた。

 

つまり今までのストーリーは小賢しい超インテリ女の独壇場だった。

 

清少納言はいよいよ「枕草子」を書き始めて、

宮中で大評判となって行く。

 

その清少納言は定子の世話係。

 

一条天皇は11歳の時、3歳年上の藤原定子と結婚している。

 

11歳と言えば今の時代なら小学5年生だ。

 

3歳年上の女性とは14歳の中学2年生となる。

 

小学5年生男子から見た中学2年生女子はとんでもない大人の女だ。

 

その辺の感覚をドラマでは実に巧みに魅せていた。

 

大人の女を前にした少年の恐怖感。

 

しかし定子は実に巧みに少年天皇の心を捉えて行く。

 

定子はインテリ女の代表でもある清少納言が心から感服するほどの超絶インテリ女性。

 

年下の一条天皇は完全に定子の虜となる。

 

大人の女の魅力に憑かれてしまう訳だ。

 

そうして勢力を伸ばす定子一派。

 

だが月日は経過する。

 

定子に骨抜きにされた一条天皇を良く思わない一派が、

いよいよ藤原道長(柄本佑)の娘、彰子(見上愛)を一条天皇と結婚させる事に成功する。

 

実にこの時、彰子12歳、一条天皇21歳だ。

 

現代日本の感覚だと小学6年生女子と大学4年生男子が結婚する感じだ。

 

いくら平安時代でもさすがに彰子の母親である源倫子(黒木華)は大反対する。

 

ここで意外な倫子の結婚観が明らかにされた。

 

権力欲はあるにはあるが、我が娘を(陰謀の渦巻く)宮中に嫁がせたくないと言い切って来る。

 

そこそこの地位の男と結婚させて幸せな人生を歩ませたい、と。

 

最初は消極的だったが腹をくくり、結婚を強引に進めようとする道長に対して、

どうしてもと言うなら私を殺してからにして下さい、とまで断言する。

 

彰子は小学6年生のボーーーーーッとした女の子としてドラマでは描かれていた。

 

父である道長に何を問われても「おおせのままに」としか言わない。

 

重大な自分の結婚の話なのに何も感じていない考えていない様子にあからさまにイライラする道長。(笑)

 

小学中学年くらいに見える弟からも「姉上はボーッとしていて」などとバカにされている始末。

 

彰子の母である倫子は自分の母である藤原穆子(ふじわらのむつこ、石野真子)に相談する。

 

すると思わぬ事を言い出す。

 

さすがに歳がイッている女は、

人生とは思うように行かない冷酷な現実を知っている。

 

つまり親が良かれと思ってした事が必ずしも上手く行かず、

どう考えてもダメだろう?と思っていた事が大成功する例など多々ある現実を。

 

思い切って嫁に出せとまで言う。

 

そしてチラリと言う。

 

「どうせそのうち(一条天皇は定子に)飽きるわよ」と。

 

ちなみに別の定子の場面では定子は一条天皇の自分への愛は未来永劫続くと確信しているセリフをチラッと言う。

 

そうして彰子の母、倫子も腹をくくり我が娘を宮中に送る事に賛成をする。

 

彰子は結婚の儀式でもボーッとしている様子が巧みに演出されていた。

 

美しいがまだ小学6年生の何も知らない女の子として。

 

この年代の女の子と言うのは男子もそうだが、

基本的に親に言われた事をオウム返ししているだけだ。

 

罷り間違っても宮中の陰謀だとか大志など持っている訳もない。

 

言っていたとしても単なるオウム返し。

 

そのボーッとした女の子が今後どう描かれるのかは分からない。

 

インテリになって行くのか?

 

はたまたバカのままなのか?

 

ただ視聴者は歴史ドラマ故に結末は知っている。

 

一条天皇は彰子に惹かれて行く史実を。

 

インテリの歳がイッた女達は、

以前にも書いたがこんな事を盛んに言う傾向がある。

 

「貴方も若い女が好きな(軽薄な)男なんでしょう?」と。

 

大抵のインテリは性の本質を間違えている。

 

映画やアニメや小説や影響なのか、

恋愛とは美しい、みたいな。

 

だが、性の本質とは冷酷な差別の塊の世界である。

 

高学歴、高収入、高身長がかつての日本女性の結婚観だった。

 

では今は違うのか?と言うと、

低姿勢、低依存、低リスクとなっているらしい。

 

要するにさらに悪化してとうとう結婚困難どころか恋愛困難社会とまで言われる始末だ。

 

男が持っている一般的な女性観は未だに変わらない。

 

若くて健康で美しい。

 

これがあれば如何なる他の要素もクソにしか見えないほど強力だ。

 

「光る君へ」で今回初登場した彰子を演じる見上愛。

 

さあ、今後どうやって一条天皇の心を鷲掴みして行くと言うのだろうか???

 

そもそも男は歳を取っても取っても一般的には若い女に目が行く。

 

それは子作りと言う本能に根差しているため変えようがない。

(おそらくは女性の持つ男性観もそうであろうが)

 

そこ(恋愛とは平等であるべき)をインテリ女達とその賛同者の男もイジッて来たい現代社会ではあるが、

NHK大河はどのような表現をして来るのか、

実に興味深い展開になっている。

 

余談:

ドラマでは紫式部と清少納言の結婚が上手く行ってないように描かれている。

さらに中宮定子の今後も暗雲が立ち込めている。

ドラマの主軸であるインテリ教養女達の結婚が全て悲惨なものに?

彰子がどのように勝利するのかが分からない今、

迂闊な事は言えないが、ちょっと小気味いい。(笑)