「富士登山の山小屋は合目ではなく標高で選ばないと危ない」
富士山の合目は各ルートによりかなり違いがあるため要注意だ。
ちなみに七合目だけでも、
七合目、本七合目、新七合目、七合五勺など、
各ルート毎に罠があるからしっかりと下調べしておかないと地獄を見る。(笑)
七合目の次に八合目は来ない場合もある。(笑)
ほとんどの人は吉田ルートを使うが、
いずれのルートでも、何合目に泊まるのか?、
ではなく、
標高何mに宿泊すべきか?で決めた方が無難だ。
これは居住地と富士山への交通手段、
さらに五合目に到着出来る時間により、
こうすべし、とは一概に言えない。
しかし、理想パターンとしての基本原則は言える。
出来るだけ朝早くから登り、
山小屋で1泊して、翌日登頂・下山とするのが理想だ。
すると1日目の朝、何時に五合目に来れるのか?により違ってしまうが、
あくまでも理想とすると、
吉田ルートで考えると、
初めての富士登山吉田ルートの場合、
ズバリ八合目がいい。
標高3040mの太子館か3150mの蓬莱館となる。
何故かと言うと、
富士登山吉田ルート最初で最大の山場は七合目から八合目への急登にあるからだ。
ここをクリア出来るのか出来ないのか?
富士山に登れない人の多くはここをクリア出来ない。
吉田ルートの八合目は富士登山クリアのための指標と考えていい。
仮にギリギリ八合目まで登れても高山病により先に行けなくなり、
敗退するケースが多いのも八合目となる。
もし七合目に泊まってしまうと、
翌日に超絶急登を食らってからの登頂と、
二番目の山場、悲惨な吉田ルートの下山地獄の両方を食らうので、
体力的に非常に厳しくなる。
普通に鍛えている人なら、
七合目までなら楽勝で行けるはずだ。
出来るだけ初日にこの最大の山場を超えておいた方がいい。
実際に私も蓬莱館の人に、
「ここまで来れたら登頂出来ますよ🎵
九合目で再び急登が現れますが、
距離は短いです。
八合目まで来れた体力があれば登頂出来ます。」
と言われたが、確かにそう思う。
ただし、高山病リスクと天候リスクをクリアすれば、
と言う前提条件付きではあるが。
さて、五合目到着は公共交通機関の場合、
大抵午前中の遅くになるケースがほとんどかと。
五合目では必ず高度順応を最低1時間はしないといけないため、
多くの登山者は昼くらいから登り始める。
従って、夕方までにゆっくりと八合目に到着していたら良しとすればいい。
八合目を過ぎると取り敢えず九合目までは、
ジグザグ道となり、しばらく急登は無い。
だが次の本八合目の標高は3370mとなる。
初めての富士登山でいきなり本八合目まで行くと、
高山病のリスクが非常に高くなってしまう。
七合目だと2700〜2900mくらいなので、
低過ぎる。
しかし高山に身体を慣らすと言う意味で、
七合目を推す人も多い。
一つはっきり言えるのは、
ともかく吉田ルート最大の山場は七合目から八合目にかけて、
となる。
おそらく今までの人生で一番苦しい思いをする場所かと。(笑)
さて、今年の私は脳梗塞の疑いが晴れれば、
と言う前提条件付きだが、
もし富士登山が出来るなら須走ルートから登る。
宿泊予定は須走ルートの五合目の標高が低いため、
無理は出来ないので本七合目の見晴館(3140m)かな、
と思っているが、
今回は頂上からの御来光を考えているため、
もっと標高を稼いでおきたい思惑がある。
須走ルートは本八合目で吉田ルートと合流するため、
理想を言うと本八合目の胸突江戸屋(上江戸屋、3370m)まで行きたい。
だが昨年の富士宮ルート八合目の池田館(3250m)でもかなりキツかったので、
辿り着けるのか不安がある。
また、大人気の吉田ルート上の山小屋なので、
予約が取れない可能性もある。
すると八合目の江戸屋(下江戸屋、3260m)かな、とも思っている。
まあ、これは予約の混雑状況次第でもあるが、
幸い須走ルートと御殿場ルートは人気が無いため、
吉田ルートや富士宮ルートを登った時ほど予約で苦労はしなさそうではあるが、
実際には始まってみないと分からない。
まあ、ともかく富士登山。
戦略的に臨まないと成功は非常に難しい。