マラソンや登山で意識を失う恐怖:ハンガーノックについて | 東京・横浜物語

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東京・西麻布に生まれ育ち、現在は横浜に居住する筆者が、
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「マラソンや登山で意識を失う恐怖:ハンガーノックについて」

 

土曜日の夕方6~7時頃、

マラソン中だった私は2回に渡って突如フラフラ~としたと思ったら、

頭の中がボワ~ンとして意識が飛びかけました。

 

その1時間くらい前から予想はしていましたが。

 

と言いますのは、ちょうど花見のシーズンで、

時折花を撮影しながらのランとなり、

思った以上に時間がかかってしまい、

夕食の時間が差し迫っていたからです。

 

私は通常時なら空腹には強く、

1~2食抜いてもどうと言う事もないのですが、

ランニング中ならもちろん話は別になります。

 

ハンガーノックに気を付けなくてはならない、

と非常に注意深く走っていたのであります。

 

ハンガーノックとは、

激しい運動中に起こる現象で、

急激に血糖値が低下してしまい意識を失ってしまう症状の事です。

 

これは自分の意志でどうこう出来るものではなく、

切れたら最後、誰でも倒れてしまいます。

 

主にマラソン、登山、自転車競技で起こり易いとされていますが、

激しいスポーツなら何でも起こると思っておいた方がいいです。

 

ちなみに以前、バレーボール部の子供が突然倒れてしまい、

非常に驚いた親からその時の様子を聞いた事があります。

 

病院に行ったら糖分の急速な不足で起こったと言われたと語っていました。

 

さて、土曜日はそこそこ暖かく、

私はかなり汗をかいていました。

 

警戒していたのは、

水不足・塩分不足・糖分不足でした。

 

そこでラン前の昼食はラーメンにして、

塩分と糖分はかなり補給したつもりだったので安心していました。

 

事実、塩分は足りていました。

 

携行飲料水は長距離ランのため1リットルと軽量化して、

足りない分は途中で自動販売機で購入するのを決めていました。

 

水筒の中身はお茶でした。

 

昼間の段階で1回糖分不足を既に感じたので、

1本甘い紅茶を自動販売機で買って飲んでいました。

 

その後、夕方になり厄介な事態になったなと思い始めたのであります。

 

身体の調子は頗る良く、

これなら当初予定していた25~30kmは走れると確信していました。

 

しかし日は暮れて夕食の時間になり、

お腹がグーグー鳴り始めてしまったのであります。

 

そこで自動販売機を見つけた時、すかさすデカビタを飲んで、

糖分不足を補いました。

 

効果覿面でその後はしばらく順調にランを続けていました。

 

後2kmほどで自宅に着く頃でした。

 

今度は先ほどよりもかなり強いボワ~ン感が始まり、

これはヤバいと思って偶然見つけた自動販売機の所まで行き、

一旦膝をついて落ち着きました。

 

フラフラ感は全く収まらず、

自分は今ハンガーノックの危機に直面しているのが分かりました。

 

迂闊に立ち上がると危ないのまで分かりましたので、

ここはビリーズブートキャンプで習った手法により、

身体に負担を掛けないやり方でゆっくりと立ち上がりました。

 

それでもかなり危なかったですが。

 

自動販売機で再び身体に負担を掛けない温かい紅茶を買って飲んだところ、

これまた急速に回復してくれましてランを続行しました。

 

ただし最後の最後に急坂を食らうため、

それ以降は自宅までの500mは歩きました。

 

ハンガーノックと言いますか、

特に富士登山では疲れ過ぎと高山病が重なり身動き出来なくなる人が、

シーズン中の富士山ではほぼ毎日発生しています。

 

これは立派な遭難としてカウントされて救助隊が駆け付ける事態になります。

 

飲料水は喉が渇いたら手遅れと言われますので、

チビリチビリ飲むのが登山でもランでも定着していますが、

塩分と糖分は見逃されがちです。

 

塩分欠乏症も非常に早い段階で症状が現れますので要注意ではあります。

 

いずれにしましても、

食事時間が近付いてしまうランニングの設定は危険であります。

 

今回はなまじ調子が良かっただけに危なかったです。

 

終わり