「フルマラソン42.195kmの世界とは」
ランニングをする人にとってフルマラソン42.195kmを走るのは、
はっきり言って物凄いステータスです。
さらにサブ3とかサブ4レベルになると神扱いされます。
私はメチャクチャ遅いですが。(笑)
またフルマラソン能力はランニング愛好家だけでなく、
非ランナーに対しても恐ろしく効果的です。
体力指標として絶大な効果があります。
これは単純に自慢とか謙遜とかを超越した、
リアルな体力指標として非常に有益でもあります。
例えば私が北アルプス表銀座縦走をしてみたいと熟練の登山者に言った時、
フルマラソンを走り切れる、と言う体力レベルを教えた途端、
扱いがまるで違って来ます。(笑)
ただ事ではないレベルだ、と考えるようですが、
あくまでも登山技術を除いた、体力指標でのみ判断すると、
フルマラソン能力を持っている限り、
こと体力勝負のみの場所ならば絶対にどこへでも行けます。
これを超える体力が要求される一般レベルの場所はありません。
富士山も北アも全て完全に射程圏内です。
(繰り返しますが、あくまでも体力レベルのみであり、他の要素は除外します。
具体的に言うと登山技術とか対高山病体質など)
そもそもフルマラソンはそう簡単に走り切れるものではありません。
私はランニングを再開してから1年半くらいかかっています。
地道にコツコツと走り続けて少しずつ走行距離を延ばして行ったのであります。
そして非常に厄介なのは、
1度走り切れたから2回目が保証されると言うものでもありません。
明らかに人間の体力限界を突いて来る行為なので、
マラソン大会においては選手ですらもあっさり棄権する姿は普通に見られます。
ではここでフルマラソンとは地理的にどんな世界なのかを見てみます。
大抵のマラソン大会のコースは直線ではありませんし、
市街地を複雑に周りますから意外に距離感が分かりません。
最近私がハマったフルマラソンコースは源流域からのランです。
川はほぼ直線的に、しかも人が暮らす地域を突き抜けて行きます。
前回は鶴見川源流域からでしたが、
今回は玉川上水起点からのランを予定しています。
東京に詳しい土地勘がおありの方がこの地図を見た場合、
かなり驚くかと思います。
東京の都心近くの23区や横浜川崎千葉埼玉に住んでいる人ならば、
都心から東京都立川市までの距離はそもそも電車で行っても相当遠いと思っているはずです。
玉川上水の起点は立川を遥かに越えて行く羽村市の羽村駅近くにあります。
これ、立川駅から乗り換えて行く青梅線の駅です。
青梅線・・・東京に詳しい人ならば「奥多摩登山」に行くための電車だと分かるはずです。
地図で見ますと、23区外に出た後、
立川市まで狛江市、三鷹市、調布市、稲城市、府中市、多摩市、日野市があります。
東京郊外を代表する市がズラリと並んでいます。
これを全て越えて行くと立川市があり、
立川を越えて青梅線に入ると、武蔵村山市、昭島市、福生市、あきる野市が見えて、
ようやく羽村市があります。
ここに玉川上水の起点があります。
ここから上水の遊歩道を使って南下し、
東京都杉並区にある高井戸まで走って来ます。
すると起点から31.5km地点で取り敢えずの遊歩道が一旦終わります。
(実際には上水は東京都新宿区の四谷まで約43km続いている)
高井戸までで31.5km。
私はここから横浜市にある自宅に向けて環八を南下し、
等々力渓谷まで行き、そこから多摩川に入って行く予定です。
おそらくこの途中のどこかで42.195kmになるはずですので、
そこでフルマラソンを終えて電車で帰宅する予定でいます。
42.195kmとは、直線距離で考えるとこのようにとんでもない長さです。
電車で行っても相当遠く感じる距離を走るのであります。
走り切れた時の無敵感。
ハンパない自信がつきます。
フルマラソンランナーなら心の奥底では絶対にこう思っているはずです。
富士山?奥穂?槍?チョロいチョロい、と。(爆)
実際には体力以外のもの、
すなわち登山技術とか高山病を食らうため地獄の苦しみを味わいますが。(笑)
とは言え、フルマラソン。
無敵の体力指標。
これさえあれば・・・こと体力勝負だけの場所ならば絶対にどこへでも行けるかと。
それ故、私は欲しくて欲しくて堪らない訳です。
ちなみに1年前に走れたから今回も走れるとは限りません。
せいぜいフルマラソン能力の効力は、
そこそこトレーニングをしていても、
3ヶ月くらいすれば白紙撤回されてしまいます。
そして実際のところは、その時、走ってみないと分からないのは言うまでもありません。
さて、腰痛で延期になった玉川上水ラン。
いつ決行するのか・・・大問題です。