登山初心者でもいきなりベテランを簡単に超えられる分野:(登山専用)地図アプリの世界 | 東京・横浜物語

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西麻布に生まれ育ち、現在は横浜に居住する筆者が、
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「登山初心者でもいきなりベテランを簡単に超えられる分野:(登山専用)地図アプリの世界」

 

※ 何度も書いておりますが非常に大切だと思っておりますので、

  切り口を変えて投稿します。

 

登山をやり始めて何が一番恐いのかと言いますと、

初心者の場合はほぼ間違いなく「道迷い」であるかと思います。

 

そして事実、山岳遭難の約半数は道迷いか道迷いから起こった滑落などで占められています。

(典型例:道に迷う→焦って下る→崖に阻まれる→強行して下りる→滑落)

 

そもそも初心者は難度の高いアルプスにいきなりは先ず行きません。

 

大抵は低山に行きます。

 

しかし低山であっても、と言うよりも低山こそが森林限界を抜けないため、

鬱蒼とした木々に視界を遮られるので迷い易い皮肉があります。

 

現在の街歩きシーンにおいては、

かつてとは違って人に道を尋ねる行為は激減しています。

 

もちろん地図アプリのお陰です。

 

登山にもYAMAPやヤマレコに代表される登山専用の地図アプリがありますが、

残念ながら街歩きほど活用はされていないように見えます。

(街歩き用のGoogleマップは登山では使えない)

 

かく言う私自身が2年ほど前に登山を再開した時、

アプリの存在に気付いてはいましたが、

実際に使ってみて、試行錯誤をして、最終的に実践で正確に使えるようになるまでは、

約半年かかっています。

 

そのほとんどの期間は「本当に使えるの?」と言う猜疑心による無駄な時間でした。

 

何となく不安で、

「そもそも携帯電波が入らないと使えないのでは?」→スマホ自身がGPS電波を受信するため普通に使える

「正確なのか?」→自分の感覚経験どころか、紙の地図と磁石を使うよりも遥かに遥かに正確

「お金がかかるのでは?」→ヤマレコの場合、無料バージョンでも充分過ぎるほどの威力がある

と言う事実に気付くまで余計な時間を費やしてしまいました。

 

さらにヤマレコの場合は無料バージョンでも、

予めルートを設定したおいた場合、

数10m予定ルートから離れたら警告音を出して注意してくれます。

 

この威力は凄いとしか言いようがありません。

 

この感覚は登山版カーナビそのものです。

 

少なくとも私が現在使っているヤマレコに関しては、

もうこれが無いとヤバいぞくらいの感覚になっています。

 

登山のベテランどころかマタギすら凌ぐ威力かと。

 

若い登山ユーチューバーでは登山専用の地図アプリ使用は当たり前であり、

道迷い遭難のニュースに接した場合「どうして迷うのかな?地図アプリを使っていないのかな?」と、

逆に不思議に思われるくらいになっているかと思います。

 

ただし、もちろんスマホが壊れたら一巻の終わりですから、

紙の地図と磁石は必ず携行しないと危ないです。

 

現在の私の登山スタイルはリュックの肩紐にスマホホルダーを装着して、

そこに常にヤマレコを起動させたスマホ画面を見られるようにしています。

 

こうしておくと極めて正確にリアルタイムで自分の位置、進んでいる方向、

予め設定したルートを進んでいるのかどうかまで分かります。

 

今の私の登山シーンでは紙の地図と磁石は携行はしていますが基本的に使いません。

 

アナログ手法は最後の砦として温存しています。

 

ただし、普通に登山書に書かれていますが、

本当に山で道に迷った場合、紙の地図と磁石による復帰はほぼ不可能と思っておいた方がいいです。

(極めて困難と書かれている)

 

ナビゲーションで一番大切なのは最初の「正置(整置とも。せいち)」と呼ばれる、

地図上で今自分がどこにいるのか、どの方向を向いているのかを正確に知る作業です。

 

紙の地図と磁石によるアナログ作業だと目印の少ない山中で迷った段階で正置するのは困難を極めます。

 

しかしヤマレコを起動させた場合、

地球上空に展開しているGPS衛星からの微弱な電波をスマホ自身が、

たとえスマホの携帯電波が届かない位置にいても、

見事にキャッチしてくれて、瞬時に正置をしてくれます。

 

今、貴方はここにいる、と極めて正確に地図上の位置を示してくれるのであります。

 

この性能は如何なる山のベテランですら凌いでいます。

 

直感だとか慣れ、経験を軽く超越している現代技術の勝利と言っていいです。

 

では紙の地図と磁石はもう要らないのか?と言いますと、これまた大間違いであります。

 

スマホには電池切れ、故障と言う致命的な欠点があります。

 

接続コードトラブルで充電が出来ないなどもザラにあります。

 

あるいはスマホを紛失してしてしまった、とか。

 

スマホで表示されるのも地図でありますから、

紙の地図は絶対に最後の砦として携行しておかないと危険極まりないと思っております。

 

正確にアナログ手法をマスターしておく方がいいですが、

残念ながら非常に難解です。

 

本を数冊読んでもなかなかマスター出来ないと思うほど厄介です。

 

山岳会に所属するなどしないと出来ない技かも知れません。

 

しかしまあまあ地図アプリで慣れておけば、

それなりの突破口になってはくれるかと。

 

充電池と接続コードは予備を入れて複数個携行するようにすれば、

故障確率はかなり下げる事が出来るので、私はそうしております。

 

また登山専用のアプリ以外にAR山ナビなる無料アプリがあります。

 

これを使うと今見えている山とか高い建物が何なのかをその標高と共に教えてくれます。

 

この威力も素晴らしいです。

 

現代技術は少なくともナビの分野に関しては、

既に人間の直感とか経験を遥かに凌いでいます。

 

これを使うのか使わないのかで登山シーンが全く変わって来ると思っております。

 

余談:地図アプリの大切なコツ

これは街歩き用のGoogleマップでも登山専用の地図アプリでも、

共通する技と言いますか基本です。

起動させると即座に自分がどこにいるのかを正確に教えてくれます。

しかしこれだけだと自分の向いている方向あるいは進むべき進路が分かりません。

これだけは「自分が実際に歩いてみないと分からない」のであります。

方向を知るためには実際に歩いて、アプリの地図上で歩いた軌跡を知る必要が出て来ます。

この時、地図を最大に拡大しないと分かりません。

最大に拡大すると数m歩いただけでもう自分が進んでいる方角が分かります。

こうして正しい方向を割り出すのであります。

 

余談2:

地図アプリを使う場合、特に登山専用のものは、

「小学校で習う地形図の基礎」は確実にマスターしておく必要があります。

それほど難しいものではありません。

稀に等高線がまるで分からないとか、

地図記号を全く覚えていない(忘れている)と言うケースがありますが、

きちんと復習しておく必要があります。