AI分析によるバカ尾根の詳細 | 東京・横浜物語

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「AI分析によるバカ尾根の詳細」

 

丹沢・バカ尾根。

 

正式名称は大倉尾根。

 

しかし関東圏の登山愛好家は大倉尾根とは絶対に呼ばない。

 

必ずバカ尾根と言う。(笑)

 

バカ尾根は、小田急線渋沢駅からバスに乗ると15分ほどで到着する大倉バス停から始まる。

 

交通の便が凄く良く、丹沢登山の玄関口となっている。

 

だがここはメチャクチャなクセモノとしても知られている。

 

前述したように、

塔ノ岳山頂まで続く大倉尾根は関東圏の登山愛好家にはバカ尾根と呼ばれて、

全く「親しまれていない」。(笑)

 

何故バカかと言うと、バカみたいに長くて苦しいから。

 

登りも異様に苦しいが下りで膝やら腰をヤッてしまう人も続出する。

 

かく言う私も以前バカ尾根下りで膝を打ち砕かれてしまい、

以来登山もランニングも諦めていた経緯がある。

 

バカ尾根の入口には大きな看板が立てられている。(写真参照)

 

要するに凄くヤバいぞ、と言う意味だ。(笑)

 

北アルプスや富士山に匹敵する累積標高を誇っている。

 

こんな山は滅多にない。

 

ちなみにもっと言うと、このバカ尾根から延々と続いて丹沢最高峰の蛭ヶ岳まで行く道は、

丹沢主脈縦走と呼ばれ、累積標高は富士登山で最難関の御殿場ルートとほぼ同じだ。

 

神奈川県警の山岳救助隊の人に聞いても、AI分析でも、

コース定数(ルート定数とも)と呼ばれる最新の登山難度を表す数値では「60」、

バカ尾根からの主稜縦走だと「70~80」と出ている。

 

ちなみにコース定数を分かり易く述べると以下のようになる。

 

コース定数

10→入門。

20→初級。いわゆる普通の日帰り登山。

30→中級。健脚の人向け。日帰り登山の限界。

40以上→上級。健脚の人が1泊2日以上かけて行く。

 

ちなみに「富士登山の入門向けルート(決して登山入門ではない。富士登山は非常に厳しい世界だ)」である吉田ルートで42、富士宮ルートで40だ。

 

つまり富士登山とは、上級者の体力が必要となり、

もっと言うと高山病リスクもあり(日本でたった一つしかない高度分類による「高高所」まで行く)、

さらにヤバい事を言っておくと、

富士登山とはフルマラソンを走り切るのよりも少し多い消費カロリーが必要となって来る。

(フルマラソン2500〜3500kcal、富士登山3000〜4000kcal)

 

従って富士登山に要求される体力は吉田や富士宮ルートで、

1泊2日でやるのでハーフマラソン級に到達していないと非常に厳しい。

(実のところハーフマラソン級の体力でもかなり厳しい。ギリギリセーフと言ったところかと)

 

さらに、同じ富士山でも須走ルートで50、最難関の御殿場ルートだと60となっている。

 

ちなみに北アルプスの表銀座縦走で中房温泉から槍ヶ岳、上高地までの壮大なルートは「89.2」となる。

 

もちろんこのルートは3泊4日かかる。

 

さて、丹沢バカ尾根。

 

AI分析だとバカ尾根単体で「30」となっている。

 

つまりバカ尾根を登って下りて来るだけで、

健脚の人が1日かけてする登山の限界値になっている。

 

確かにそうだと思う。

 

と言うよりも、余程鍛えていないと登り切れない。

 

登山好きのサイトを見ていても、

バカ尾根の途中で〇×さんは青くなっていた、などと言う記述はよく見る。

 

北アルプスどころかモンブランなどを登頂する超有名登山ユーチューバー達ですらも、

バカ尾根を登っていると「本当にバカ!!」と、つい愚痴るほど過酷だったりする。(笑)

 

昨年のGWに私は富士登山の前哨戦と言うよりも、

若い頃からの因縁にケリをつけるため主脈縦走を予定していた。

 

だが、まさかの悪天候により中止。

 

その後は暑い季節を迎えたのでもちろん出来ず、

富士登山に集中していた。

 

秋になると多忙とまさかの長引く腰痛により、

登山どころかランニングも筋トレも出来ない日々が続いていた。

 

年末年始はインフルエンザでとどめを刺された感じ。

 

ようやくトレーニングに復帰し、

ランニングも取り敢えずは31.55kmまでは確認できた。

 

次回は寒過ぎない日を選んで3回目のフルマラソンに挑戦する予定。

 

そうしてフルマラソン能力を再確認出来たらいよいよバカ尾根制圧に着手する。

 

余談:

鍋割山と書いた地図も1つアップしたが、

大倉バス停から開始する登山の中では鍋割山も人気がある。

しかし地図を見ると良く分かるが、

何とバカ尾根と並走していたりする。

最終的にバカ尾根と繋がり、塔ノ岳まで行ける道でもある。

要するに鍋割山登山は想像以上に過酷だ。

バカ尾根に近いかそれ以上の長さがあるし、

途中まではまあ何とか大丈夫なのだが、

後沢乗越を過ぎると途端に異常な急登が始まる。

以前、鍋割山の頂上で泡を吹いて倒れた中年女性がいたとネットでニュースになっていたが。

非常に良く理解出来る。

迂闊に鍛えないで行ったら泡を吹いて倒れると思う。(苦笑)

 

余談2:

バカ尾根は非常に単純な造りをしている。

道迷いの心配はほとんどない。

だが要求される体力がハンパないため、

逆に言うと挫折した時の対処も簡単なので嫌になる。

登れない、となったら回れ右をするだけ。

大倉バス停まで戻れば直ぐに渋沢駅まで帰れる。

この屈辱感はハンパない。(笑)


余談3:

まだ20歳くらいだった私は何も知らないまま、

1人でバカ尾根登りに挑戦した。

当時はオートバイを乗り回していて、

特に身体を鍛えている訳でもなかった。

一応用心深いのと、アウトドア装備が大好きなので、山と渓谷社のアルペンガイドをしっかり読み、

「中級」とあったので、

もちろん若者特有のイケイケ感と無知から、

「頑張れば何とかなる」と軽く考えて登り始めたのである。

真面目に、非常に真面目に「本当に死ぬかと思った」。

塔ノ岳の山頂近くでは5m上がったら道に横たわり、

また5m上がって横たわるの繰り返し。

若さとは恐ろしいもので、

それでもギリギリ登頂出来て、

なおかつバカ尾根下りも出来た。

しかし以来、バカ尾根登りはしていない。

その後、何度かバカ尾根下りをする丹沢表尾根縦走をしたが、

30代の終わり頃に行き、膝を打ち砕かれて激痛。

以来登山もランニングも諦めた経緯がある、

一昨年の春、富士登山の前哨戦として挑んだ丹沢表尾根縦走は辛勝出来た。

バカ尾根下りも何とか制した。

30代の私にはケリをつける事が出来た。

今度はバカ尾根登り。

20歳の私にケリをつける。

フルマラソン能力と富士登山の実績を持ち、

老いた今、ヤる。