「禁断の中国史」百田尚樹 飛鳥新社 | 東京・横浜物語

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「禁断の中国史」百田尚樹 飛鳥新社

妹に会った時、珍しく「これを読むか?」と言われ、
借りて読んでみた。

妹は「知らない中国の歴史がいっぱい載っていて驚くぞ!!」
と言ったのでワクワクしながら読んだのだが。

内容としては、実は昭和時代のまだ左翼勢力が「大躍進(笑)」していた頃に大学受験で漢文を選択していたら普通に書かれている事のオンパレードになっている。

ここに書かれている事が「おかしい」とか「捏造」とか言う者がもしいたら漢文の素養が欠如していると言っていい。

少なくとも超中国寄りで中国滞在の長かった代々木ゼミナールの多久先生の授業では普通に語られていた事だ。

従って私にとっては何故これが禁断なのか逆に理解に苦しむのだが。

ちなみに大の中国好きの私の母も普通に知っている事だ。

まあ平成くらいから現在まで、
中国に関する事は、悪いものには蓋をして来た経緯があるため、
今の若い人がどう思うのかは分からない。

とは言えこの本の内容は当時の多久先生の授業のように「恐ろしく残虐」なので、
それなりに心して読んだ方がいい。

中国人と日本人は顔が似ているから同じような考えをしていると思い込みがちだし、
何よりも孔子、老子、荘子、さらには三国志やら中華料理の国なので贔屓は非常に多い。

当記事では残虐な内容には触れない。

だがこうは書いておきたい。

今の中国政府のやり方や中国人の振る舞いについて、
この本の内容を知らずに語るのは許されない、と。

この本に書かれているのが捏造だインチキだと叫ぶのは自由だと思う。

しかし知らないで叫ぶのは悪質なスパイとか国賊の類と言われても仕方ないと思う。

中国をどう理解するべきなのか?

比較的最近テレビで、
「書店に行くと中国関連の書籍が大量に出ている。
 しかし同じような人口を持つインド関連の本はほとんどない。
 何故なのか?
 それはインドを理解出来る人は多いが、
 中国を理解出来る人は非常に少ない事の証明になっているから。」
と語っている人がいた。

分かり易い名言だと思う。

どう言う歴史を持つ国なのか?

本田勝一の本が幅を利かせていた時代がどれほど罪深いのか。

今一度、考え直した方がいいと思う。

百田尚樹氏は左からは極悪人扱いをされている人だが、
中立の立場の人に分かり易く丁寧に語る事の出来る稀有な才能を持つ人でもある。

新党を立ち上げて大変な話題になったが、
テレビではほぼ取り上げられない面白さ。

次の選挙がどうなるのか見ものだ。

自民は地に落ち、さりとてリベラルは地に落ちたまま。(笑)

日本の政治もいよいよ危なくなって来た。

そんな事まで考えさせられた名著だと思った次第。