ウォルター・ウェストン「日本アルプス」「日本アルプス再訪」平凡社 | 東京・横浜物語

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ウォルター・ウェストン「日本アルプス」「日本アルプス再訪」平凡社


今年、2023年8月、富士山富士宮ルート五合目登山道入口に巨大な石碑を見つけた。


イギリスの日本駐在初代総領事のサー・ラザフォード・オールコックの記念碑だった。


記録の限りでは初めて富士山に登頂した外国人。


江戸時代末期、日本に押し寄せて来た欧米列強は、

その後の大戦争と言う不幸な歴史もあるが、

欧米文化と言う実に面白いものももたらした。


その一つが近代登山だ。


それまで宗教的な意味合いしかなかった日本の登山にスポーツ登山を見せ付けて来たヨーロッパ人達。


特にイギリス人の熱意は凄かった。


その中の1人、日本アルプスを世界に知らしめたウォルター・ウェストン。


その名著「日本アルプス」「日本アルプス再訪」をようやくゲット出来た。


現在そのウェストン碑は上高地にある。


富士山に登ったり、日本アルプスを拓いて来たヨーロッパ人達。


日本人も急速に近代登山に憑かれて行く。


大正10年、そんな日本人の1人であった槇有恒は、

ウォルター・ウェストンと面会し、

ヨーロッパアルプスを登りまくり、

とうとう難攻不落と言われていたスイス・アイガーのミッテルレギ稜からの初登攀に成功する。


もちろんその後の登山史において、

いよいよ登山家達がエベレストに挑んで行くのは知られた話でもある。


日本の近代登山の黎明期に書かれた本と、

その後の日本の登山とヨーロッパやヒマラヤ他、

世界の高峰を征服して行く人類の歴史と。


今私が読んでいるのは新田次郎「孤高の人」。


大正時代に貴族の趣味だった登山を社会人に広げた実在した伝説の登山家、加藤文太郎の物語。


要所要所に出て来るヨーロッパ人達の痕跡。


堪らない。


読み終えたら直ぐに「日本アルプス」にかかりたい。


この辺の歴史をしっかり押さえてから北アルプスに登って行きたい。


ヨーロッパの香りがプンプンと漂う北アルプス。


出来る事ならテント泊で行きたいところだ。


オスプレー70リットルザックにテントと寝袋を入れて、

槍の穂先の麓、3000m地点でのキャンプ。


これぞアルプスって感じを味わいたい。