山田太一「男たちの旅路 第4部 車輪の一歩」
ニュースで山田太一氏が亡くなったと言っていて、
紹介されたドラマの一つが何と、
「男たちの旅路 第4部 車輪の一歩」
だったので非常に驚いた。
ずっと探していたドラマだった。
おそらく私が今まで見たドラマの中で最も感動したものだと思う。
当時、身体障害者にどう接していいのか分からず、
酷い扱いをしていた昭和時代。
どうすべきなのか?
その回答を山田太一氏は名優鶴田浩二に痺れるようなセリフを吐かせて社会現象にまでなる。
その後、駅の階段などに車椅子用の昇降機が取り付けられたりして、
急速に日本社会が変わって行く起爆剤になったドラマだとニュースでも言っていた。
YouTubeで探したらラストシーンがあった。
ずっと家に引きこもっていた車椅子の女性が鶴田浩二の一言で、
外に出て行き、駅の階段を上がるために助けを求める場面。
大勢の人の中には助けてくれる赤の他人がいる。
それを遠巻きに見守る出演者達。
歩けない娘を家に閉じ込めていた母親は泣き崩れる。
素晴らしいドラマだったと思う。
今更ながら山田太一作品だと知って驚いた。