「ランナーの本心:マラソン無敵感は非常に危険(笑)」
フルマラソン42.195km。
これを走り切るのは容易ではない。
いや、歩くのだってかなり厳しい。
ランニングをしている人にとって、
フルマラソンを走るのは夢であり憧れであり。
ましてサブ3とかサブ4などと言われる、
2時間台とか3時間台で走ってしまえる人はとんでもない能力を持っていると見做される。
昔、娘がまだ幼い頃、ブログで50kmを歩き切れる体力が欲しいと、
盛んに防災テーマで書いていた。
それは震災時、都内の学校に通う娘を迎えに行き、
同時にそのまま横浜の自宅まで帰れるレベルの歩行能力と考えていたからだ。
若い頃にしていたランニングを再開する前の私にとって、
50kmの歩行とは夢のまた夢であり、
ましてフルマラソンを走り切るなどと言うのは最早絵空事ですらあった。
ところが色々あって始めたランニングの再開であるが、
どんどんと走行距離が伸びて行き、
20代の頃よりも走れるようになって行った時、
おおよそハーフマラソン、つまり21kmくらいヘロヘロになりながらも走れるようになった頃。
何とも言えない無敵感を持つようになった。
自分は、少なくともそこが体力勝負の場所である限り、
絶対に行けるのではないか?と言う確信と言ってもいい。
昨年初めて挑戦した富士山登頂においては、
ランニング能力が21kmだとちょっと危ないと思い、
頑張って35kmまで上げた段階で臨んだ。
それでも辛勝だった富士登山だったが、
その後フルマラソン42.195kmを非常に遅いながらも達成すると。
こうなると何とも言えない非常に強烈な無敵感が正直、ある。
登山については体力以外に登山技術の問題があるから、
山ならどこでも行けるとはもちろん思っていない。
だが、実のところ来年予定している富士登山の須走ルートは、
フルマラソンが走り切れさえすれば獲れると思っている。
最難関の御殿場ルートについても、
ギリギリまで鍛えていたら何とかなるのではないか?と思っている。
もっと言うと。
バカ尾根逆走からの丹沢主稜縦走、北アルプス表銀座縦走からの槍ヶ岳登頂、
上高地ザイテングラートルートからの奥穂高岳登頂・・・・・
本心を言うと、出来る、と思っている。
その理由はもちろんフルマラソンにある。
フルマラソン42.195kmを走り切れる限り、
この世に体力勝負で行けない場所など有り得ない、と言う強い感覚がある。
これは非常に危険だ。
物凄く危険な感覚なのだが。
今年の富士宮ルートからの富士山登頂の過程において、
実は1日目の八合目に到達するまでの壮絶な急登を食らい足が攣りかけてヤバいなと思っていたのだが。
2日目の八合目から頂上、お鉢巡りになると。
何故か「絶対に獲れる」と言う確信があった。
おそらく娘に勧められて携行した酸素水「WOX」が想像以上に効果があったのもある。
(2日目に投入したら絶大な効果があった)
さらに昨年の吉田ルートと比較すると、
登山が終わってからの疲れが全然少なく済んでいる。
普通に三島駅で娘と待ち合わせして、
普通に歩いて食堂に行ったり、
弁当を食べたりしてから電車で帰っている。
昨年の吉田ルートは五合目から最寄り駅まで直通バスで帰ったのだが、
ほぼ身動きが出来なかったし。
凄い進歩だった。
その自信と非疲労の根底にあったのはフルマラソンにあるのだけは間違いない。
42.195kmを遅くてもいいから走り切った場合、
この世に行けない場所など存在していない、と本気で思ってしまい、
事実、本当に行ってしまえる恐ろしさ。
他の、私などよりもっと速いマラソンランナーのサイトを見ていると、
本当に行ってしまうし、ヤッている事がエグいエグい。(笑)
そりゃ~世の中には走るヤツが多い訳だ。
走らない人とは比較にならないくらいヤバい事が出来るようになるから。
もっと厄介な事にランナーズハイと呼ばれる妙にポジティブな思考回路を持つようになるから、
余計に危険な事を平気でしでかすようになる。(笑)
ま、私は最後はゼロ富士で止めようと思っていたのだが。
(そもそもゼロ富士だけで狂気の沙汰なのだが)
剱岳とかマッターホルンとか言い出しているし。(笑)
まあ、ともかく。
極めて危険なランニングの世界。
迂闊に飛び込んだら命が5個くらい必要になるかと。(笑)
(^W^;v
