「井上陽水とフォークギター、ディープパープルとエレキギター」
昭和時代の後半戦が始まった頃に中学時代を迎えた者には、
それまで自分の親世代が好んで聴いていた音楽とは決定的に違っているものが登場した。
それがフォークとロックだ。
この存在感は強烈であり、
当時の中学生達は熱狂して行った。
それまでの音楽と何がどう違うのかと言うと、
フォークギターとエレキギターの登場であり、
それは「自らも演奏出来る」と言う非常に斬新なスタイルを作り出した。
そう、演奏出来るのである。
フォークの世界では間違いなく井上陽水の「夢の中へ」こそが最初に弾く曲だったかと。
フォークギターの世界は和音進行さえマスターすれば、
取り敢えず何とかカッコはつく。
G→Em→C→D
この4つの簡単なコードさえ鳴らせれば「夢の中へ」は演奏しながら歌えるのである。
反対にエレキギターは旋律主体であり、
当時はディープパープルの「スモークオンザウォーター」が圧倒的な人気だったかと。
エレキギターを手に入れた中学生は大抵この旋律を覚えていたと思う。
ギターは想像以上に難しい楽器なのだが、
フォークギターとエレキギターは、
フォークは和音中心、エレキは旋律中心と分けた事により、
どちらも含まれるクラシックギターとは違って、
それぞれ独自の進化をして行ったと思う。
まあ、フォークギターの場合は、
Fが鳴らせない者が続出し、
次の段階に進めない者が半分はいる。(笑)
エレキギターの場合は、
もちろん速弾きなど出来る訳もなくどんどん挫折して行く訳だが。
それでも音楽のモテ方は当時も今もハンパないため、
懲りないヤツは次から次へと湧いて出て来るかと。(笑)
しかし令和時代は昭和時代よりも音楽がより複雑になり、
何が流行っているのか良く分からない。
だからモテ方も昭和ほど熱狂的ではない気もしている。
だからこその少子高齢化か?(笑)
終わり