ダイエットとウォーキングの関係を再び、強く | 東京・横浜物語

東京・横浜物語

西麻布に生まれ育ち、現在は横浜に居住する筆者が、
色々語って行くブログです。

#ダイエット#筋トレ#ランニング#登山#富士登山#クラシック音楽#美術館#能#マラソン#ジム#横浜#東京#バッハ#アート#フィットネス#山登り#トレッキング#クライミング#ボルダリング

「ダイエットとウォーキングの関係を再び、強く」

 

昨日ご紹介したランニング入門のマンガでは、

非常に的確な事が書いてあり、

それによりご紹介した次第なのですが、

別の本ではちょっと問題のある記述を見てしまったので改めて強く書いてみたいと思います。

 

これは健康問題において非常に危険な事態になる可能性がありますので、

大変な注意が必要になって来ます。

 

基本的な論拠は「ベテランの名医からの指示」です。

 

≪大切な現実:ウォーキングはトレーニングにならない≫

 

これに尽きます。

 

ご紹介したマンガではさすがにこの点を上手く描いていました。

 

痩せるためにウォーキングを開始したけれどほとんど効果がなく、

コロナ禍を機に一気に太ってしまった事が描かれていました。

 

普段運動をしない人にとっては、

それは3年前の私がまさしくそうでしたが、

「ウォーキングを結構な運動だと思い込んでいる」と言う厄介な思考回路があります。

 

そして世の中には万歩計なるものがスマホに装備されていて、

やれ何万歩あるけばコーラが無料になる、などのアプリまで用意されています。

(私も使っていますが、あくまでもウォーキングの現実を知った上で、

 それを遥かに上回るランニングをしているためご愛敬で使っている実態があります)

 

私が数年前に医師から糖尿病の危機を告げられて、

「運動をしなさい。特に筋トレをしなさい」

と言われた時、即座に私は「ウォーキングをしています」と答えました。

 

すると名医は、

「ウォーキングはダメです!!」と一刀両断された経緯があります。

 

その時になって初めて、

トレーニング好きな娘から再三に渡って、

「ウォーキングは運動にならない」と警告されていたのを思い出したのであります。

 

私はウォーキングを全面的に否定する者ではありませんが(余談で後述)、

体験的に以下のように強く断固として主張します。

 

≪ウォーキングは何のトレーニングにもならない≫

 

理由は非常にシンプルなものです。

 

消費カロリーが少な過ぎるからです。

 

もちろんウォーキングを毎日毎日5~6時間出来ます、と言う人ならOKでしょう。

 

しかし普通に仕事をしている人や家庭を持っている人には現実問題として絶対に無理です。

 

極めて特殊な事例に成り下がりますので、とても一般論としては成立しません。

 

ちなみに3年前までの私は、

週に1~2回、20,000~40,000歩くらいは普通に歩いていました。

 

もっと言いますと、5年ほど前に私は「43km、61,000歩以上」を歩いています。

 

それを得意になってブログにアップしていました。

 

心の中では、43km「も」歩けるオレ様は凄い、とすら思っておりました。

 

もちろん痩せません。

 

むしろガッツリ食べる時の言い訳にしていたほどです。

 

これだけ歩いているのだからこれだけ食べないとダメ、と。

 

結果として後から知る事になる私の適正体重である62kgを大幅に上回る76kgくらいになっていたのであります。

 

実は、初めて明かしますが、

この76kgと言う数字は明らかにマックスの時ではありません。

 

激痛に襲われて病院に駆け込んで、

その時、超久しぶりに体重計に乗って計測した時の数値です。

 

しかも朝ごはんも前日の夕ご飯も食べないで病院に行った時の数値です。

 

従って、マックスでの私の体重は80kg近くあったと予想されます。

 

ウォーキングを立派な運動だと思い込んでいる人は危険です。

 

余程食べる量を抑えない限り痩せません。

 

と言うよりウォーキングで痩せるのは極めて困難だと思っておくべきです。

 

私はギリギリ生還出来ましたが、

世の中にはもう元に戻れなくなった人が大勢いるのは容易に想像出来ます。

 

手遅れにならないうちに、

食生活と運動は見直した方がいいです。

 

ちなみにこれまた非常に厄介な事に、

登山関連の本を読んでおりましたところ、

「ウォーキングが一番の練習になる」と強く勧めていて愕然となったので、

これまた強く書いておきたいと思います。

 

≪ウォーキングをいくらしても登山の練習にはならない≫です。

 

何故、このような記述が、専門家の書く本に載ってしまうのかと言いますと、

その仕組みも今の私にははっきりと理解出来てしまいます。

 

登山の本は登山の専門家により書かれているからです。

 

従ってそのような人は登山の回数をする事により鍛えられているため、

運動の理屈を理解していない、となります。

 

つまり、登山の本を書くようなレベルの人は若い頃から登山をしているため、

既に素晴らしい体力を手に入れています。

 

その体力は月に何回も行く非常に激しい運動である登山で鍛えられています。

 

確かにそのような人は普段から歩くように心掛けているのでしょう。

 

しかし勘違いしてはならないのは、

ウォーキングをして仕上がった身体では決してない、と言う現実を直視しなくてはなりません。

 

そこそこ食べていた場合、

ウォーキングでは絶対に痩せません。

 

もし痩せたら、それは食べる量を減らしたからか病気かと考えた方がいいです。

 

また、登山をしたいと考えている人がウォーキングで鍛えようと思い立ち、

例えば、駅から自宅まで1kmあるけど、

隣の駅で降りて毎日3km歩く事にしたとします。

 

ほとんど気休め程度の運動であり、

少なくとも登山をするためのトレーニングにはなりません。

 

最も信頼のおける登山書である山と渓谷社のアルペンガイドにおいて、

入門とか初級レベルの山でしたらギリギリ何とかなるかも知れませんが、

中級レベルに行ったら最後、疲労で身動き出来なくなり、

遭難の危険があるため非常に危険です。

 

ではどうしたら良いのかと言いますと、

「登山はウォーキングよりランニングに近い」と言う現実を見て、

ランニングベースで考えるようにすると分かり易いです。

 

アルペンガイドの初級レベルの山→日常的に5kmランニングが出来る。最長距離は10km。

 

アルペンガイドの中級レベルの山→日常的に10kmランニングが出来る。

                最長距離は21km以上のハーフマラソン級が望ましい。

 

もし3年前の私、つまり43kmほどを「歩ける」体力を持った私が、

富士山に登っていたらどうなっていたのかを想定します。

 

確実にこうなっていたでしょう。

 

おそらく吉田ルートで登った場合、

物凄く疲労困憊しながらも七合目には辿り着いていたと思います。

 

しかし七合目から八合目にかけてある最大の山場、

延々と続く急登に全く対抗出来ず、

途中で身動き出来なくなり、ややもすると遭難していた可能性が充分にあります。

 

少なくともこうは断言出来ます。

 

絶対に、絶対に、登頂は出来なかった、と。

 

ウォーキングで43km歩こうが、

富士登山には全く対抗出来るような体力ではなかったと断言出来ます。


ともかくウォーキングは、

トレーニングにはならないし、痩せもしないと考えておかないと、

特に糖尿病や高コレステロールなどの病気を考えた場合、

致命傷を受けますので要注意であります。

 

余談:ウォーキングでいいケース

既に健康体の人(血液検査で全項目クリア、標準体型の人)ならば、

それを維持するためにウォーキングをするのは全然ありです。

しかし既に健康に問題がある人、例えば私のように超高コレステロール、超高脂血症、

糖尿病の疑い、等々のケースではウォーキング如きでは何ら健康に寄与しないと思った方がいいです。

やらないよりはマシ程度に考えておくべきです。

手遅れにならない前に適度な運動を。

絶対に私のような目に遭ってはダメです。

取り返しがつかなくなります。