案内表示に何故英語(ローマ字)以外に中国語と韓国語があるのか? | 東京・横浜物語

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西麻布に生まれ育ち、現在は横浜に居住する筆者が、
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「案内表示に何故英語(ローマ字)以外に中国語と韓国語があるのか?」

 

現在、首都圏の電車に乗ると、

(他地方の事情は分かりませんので便宜上首都圏としました)

駅や車内では電光掲示板で日本語、英語(ローマ字)、中国語、韓国語で順番に表示されている路線があります。

 

どうやらネットでこれが話題になっているらしく、

私がフォローしている「めいろま」さんは、

中国語や韓国語表記は要らない、

(めいろまさんが暮らす)イギリスでは当然英語表記だけだと語っていました。

 

うーん、と唸ってしまいました。

 

これ、即座に賛成も出来ないし反対も出来ない問題を含んでいます。

 

先ず、イギリスが英語表記だけと言うのは、

確かに「イングランド」だけで考えたらそうだったと記憶しています。

 

しかし同じイギリス連合王国内でも、

ウェールズに行くと英語表記以外にしっかりと「ウェールズ語」の表記が道標にありました。

 

ウェールズ人は自分達の民族的な伝統を守っていました。

 

さて、欧米圏に暮らしている日本人は一般的にどうしても欧米中心の考え方をして来ます。

 

その代表的なものは英語絶対説となる訳です。

 

英語は世界言語だから絶対にマスターしておく必要がある、と。

 

もっとコレが進むと「英語が喋れないヤツは野蛮人」となって行きます。

 

確かに現在世界を牛耳っているのはかろうじてアメリカで、

イギリスと一緒になって、そこにカナダ、オーストラリア、ニュージーランドが加わったら、

トップ級の先進国がズラリと並ぶ訳ですから、

英語が出来るのは便利で役に立つのは間違いありません。

 

しかし身も心も欧米に魂を売ったヤツと見られてしまうような輩も多いのが間違いないところでもあります。

 

さて、ヨーロッパ諸国が使っている言語はギリシアなど一部を除いて、

基本的にはローマ字です。

 

従って、彼ら欧米の世界においては、

現地の道標は基本的に地名や駅名、店名などの固有名詞が観光客には最も重要なものですから、

英語表記と言うよりも、ローマ字表記だった場合、

ヨーロッパ諸国間ではそれで事足ります。

 

しかし非常に厄介な事にアジア諸国では文字が統一されていません。

 

各国がそれぞれ独立した言語を使用しています。

 

だから日本を含めたアジア諸国の表記は母国語以外には英語(ローマ字)表記さえあればいい、

と言う考え方には一理あります。

 

おそらく日本に大勢来る中国人も韓国人もローマ字は読めるはず、と言う考えに立脚している訳です。

 

そして何よりも、車内で音声ガイドも流した場合、

日本語、英語、中国語、韓国語を話したらかなりの時間がかかります。

 

これ、どうなのかな?とは思いますが、

実際に乗っている感じではギリギリ何とかなっていると言った感じです。

 

現在、様々な施設に行くと、

駅や博物館や美術館のパンフレットでは、

英語以外に「中国語(簡体字)」「中国語(繁体字)」「韓国語」「タイ語」

「ドイツ語」「フランス語」「スペイン語」までは見た事があります。

 

車内アナウンスには当然限界があります。

 

今くらいが限界に感じてます。

 

しかしパンフレット類については、

もし可能なら多くあればあるほどより大勢の外国人にストレートに楽しんでもらえる事を意味しています。


民族的な伝統や歴史に惹かれて外国人観光客は訪れてくれる訳ですから、

自国の文化を大切にしながら、

他国の文化にも敬意を表するのも非常に大切です。


どこに線引きをするのか?


これは少し難しいとは思います。


しかし英語至上主義に与するつもりは皆無です。


さて、どうしたものか?と言った感じです。


写真はウェールズの街角で昔私が撮影したものです。


終わり