「酒飲みと下戸のギャップ」
ふと思い出しました。
以前にも書いてますが切り口を変えて。
お酒好きは毎日飲みたがり、
特に夕食の時には必ず晩酌をしないと物足りない、と。
私の亡き父は超酒好きで、私はそれほどでもなく、
よくそれが原因でトラブルになっていたのです。
私はお酒はある程度は飲めますし、
若い頃(20代中頃)はかなり無茶な飲み方をしていた時期もありますが、
それ以外はいわゆる酒飲みのような飲み方はしていませんでした。
それでも一昨年夏までの私は1日おきくらいに500ml、9%を飲んでおりましたが。(苦笑)
しかし基本的にお酒よりも遥かに遥かに白いご飯が好きで、
夕食の時は白いご飯でおかずを食べるのを何よりも好んでいます。
これを邪魔されるのはかなりの苦痛です。
(五穀米とかパンとか)
私の妹も酒はそれなりに飲めますが好きではなく、
よく「酒飲みのバカ共はご飯を先に食べようとするとダメダメと平気で偉そうに介入して来やがる」と言います。(笑)
酒飲みの多くは≪ご飯を最後に食べたがる≫と言う妙な習性もしくは妄信をしているように見えます。
あるいは食べないでずっと飲み続けているのを良しとするような感覚すら見受けます。
さて、日本人は酒について世界の人種と比較するとかなり珍しい特徴を持っています。
≪日本人の半数近くは酒に弱いか全く飲めない≫
約40%の日本人は酒を飲むために必要なアルコール分解酵素2つのうち、
1つが不活性型であり、酒に弱いのであります。
1杯飲むと顔が直ぐに赤くなるのがそのタイプです。
さらに約4%の日本人は2つとも不活性型で、
このタイプの人は非常に危険で、アルコールが全く飲めません。
飲んだら最後、量によってはあの世行きに簡単になりますから要注意です。
ちなみに欧米の白人はほぼ100%、2つしっかり活性型だそうです。
実際に欧米の白人と飲むと日本人とは比較にならないくらい強いです。
特にドイツ人。(笑)
これは明治時代に留学した日本の偉人達の日記にも記載があって面白いです。
〇×教授はビールを10リットル以上飲んでも普通でいて、
日本人は全員潰れた、などと。(笑)
さて、それはともかく。
昔、何人かの酒を飲む友人を泊めた事があります。
基本的に晩酌の習慣がない私は、
本当に善意から美味しい食事だけを出したのですが、
酒飲みは全員不満顔でした。
絞り出すような声で「酒が欲しい」と言いました。(笑)
食事時に酒が無いのは地獄の苦しみみたいです。(笑)
何か悪い事をしたような気にさせられました。(笑)
それほどの酒好きでない私には理解出来ないのであります。
まあしかし、それはまだ良いのであります。
問題は「ご飯」です。
大抵の酒飲みはご飯を最後にして来ます。
非常に困っていたのは、
私の父が家で夕食を食べる時でした。
必ず少量ですが日本酒かビールを飲んでいました。
ちなみに通風を患ってからは焼酎なども飲んでました。
この場合、酒飲みではない私の想像を軽く超えてます。
痛い思いをする病気になってもまだ飲むのか?、と。(苦笑)
まあ、飲むのはここでは百歩譲るとしまして、
私はご飯好きなので、炊飯器にご飯が残っていたら全部有難く食べてしまっていました。
ところが最後にご飯を食べる父が激怒するパターンが何度あった事か。
そもそも私には最後にご飯を食べると言う発想が皆無なので、
残っていたら有難くともかく食べていた、と。
別に悪気は全く無いし、当時いた父を除く家族全員、非酒飲みでしたから、
そんな行動をするのは父だけであり酷く困惑していた、と。
そもそも何でご飯を最後にするのか今でも全く理解出来ません。
健康にも悪いのが言われていますが改められる気配がありません。
昔、父に銀座の竹葉亭に連れて行かれて鰻を食べた時、
白焼きなる物を最初に食べて、日本酒で一杯やってましたが、
酒を飲まない私的には「腹が減っているから早く鰻重が食べたいのに」と思ってました。
「ご飯は最後」と言う酒飲みの習性はある種のアルコールハラスメントであり、
健康にも害を及ぼす悪癖であると思っております。
そもそも日本人の半数近くは酒に弱いか全く飲めないと言う事実を酒飲みはもっと自覚すべきである、と。
終わり
