ビールの味だけは分かる人(笑) | 東京・横浜物語

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西麻布に生まれ育ち、現在は横浜に居住する筆者が、
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「ビールの味だけは分かる人(笑)」

 

私の母は酒が強くない。

 

ビールコップ1杯飲むと顔が赤くなるタイプ。

 

そのせいか酒は滅多に飲まないでいた。

 

しかし昔々ドイツを旅行した時にドイツビールを飲んでその美味しさに驚きやたらと絶賛していた。

 

その後、漫画「美味しんぼ」で、

何故日本のビールが不味いのか?の理由が明かされた。

 

だが、さすがに日本の企業。

 

その後、ドイツビールに負けない、

ドイツ純粋ビール法に適合する素晴らしいビールを続々と投入して来た。

 

母にサントリーモルツ、ヱビス、キリンビール職人などを飲ませると美味いと言う。

 

しかしやはりドイツビールの方が好きみたいだ。

 

昨夜「ドイツビールだ」と言ってミニコップ1杯分をお裾分けした。

 

だが聞いてなかった。

 

「あれ?このビール、口当たりがいいし、キレもいい。なんかとっても美味しい」と言い出したので、

再度「ドイツビールだ」と言ったら、

「やっぱり!!」と驚くので「最初に言ったろ」と言うと、

やはり「聞いてなかった」と。(笑)

 

この種のパターン。

 

あ、この人、味比べの出来る人だと思ってしまう。

 

私自身は、ビールの製法には拘るが、

ビールの味比べが出来るか?と言うと、多分出来ないと思う。


ビールは炭酸もあるためかなり難しいと思う。

 

私の亡き父は大変な酒好きで、

口癖は「オマエらは酒の味など分からない」だった。

 

しかし私から見ると、父よりも飲まない母の方が分かるような気がしていた。

 

比較的最近になってから知り合った利き酒の資格を持っている人に聞いたら、

「5口も飲んだら舌が麻痺して分からなくなります。

  利き酒をする時は酒を吐き出して水ですすがないと無理です。

 酒飲みは、もし飲んでいたとしたら基本的に利き酒は出来ません。」と断言していた。

 

なるほどやはりと思った次第。

 

酒飲みには酒の味の本当の繊細な部分など分からないと思って間違いないと思う。

 

私の父は菊正宗を好んでいたが、

母は飲めず、親戚の食のプロが持って来ていた八海山の純米大吟醸だとやたらと好んで飲んでいた。

 

父はソレを苦々しく思っていたようだ。

 

私も菊正宗を好んではいるが、

八海山の純米大吟醸とはハナから勝負にならないと思う。

 

あれはメチャクチャ美味いと思う。

 

ちなみに以前にも書いたが、

ある時、その件の親戚がかなり上等のワインを持って来た。

 

私が帰って来くると親戚はニヤニヤしながらワインを勧めて来た。

 

どう思うか?と言われたが、

酷く不味かったので「ええ、まあ云々」と適当にお茶を濁した回答をした。

 

手加減のない意見を聞きたいと言って来たので、

「じゃあ、いいですか?酷く不味いです。飲めたもんじゃない。

 これは相当酷い。」と言った。

 

すると親戚は続いて、

「じゃあこのワインは?」と勧めて来たので飲むと抜群に美味い。

 

「これは美味い!!」と絶賛した。

 

すると見ていた父が、

「だからオマエは酒の味が分からないと言うんだ!!

 どちらも同じワインだ!!」と得意気に言って来た。


私はこう言い返した。


「誰が何と言おうが、最初は酷く不味い。後のは美味い。同じかどうかは知らない。」

と絶対に譲らなかった。

 

そこで親戚は言った。

 

「間違っているのはおじさんの方です。

確かに同じワインですが、最初のワインにはスが入ってしまった物を出してます。

後から出したのは上手く沈殿させて元通り美味しいワインにした物を出してます。

ちょっと管理に問題のあったワインですが、きちんと提供すれば充分美味しく飲めます。」と。

 

酒飲みは・・・酒の味など分かる訳がない。

 

せいぜい酔っぱらっていろ、と思う。(笑)

 

終わり