以前、受験期にある人に勉強を習っていた事がある。
私はその人の教え方に(悪い意味で)違和感を持っていた。
「何かが違う」と。
その人は某高校において超優秀な成績を取っていた人。
けれど、教え方が泥臭いと言うか、なんだか的を得ない感覚だった。
その人はいわゆる塾だとか予備校にはほとんど通っていない人だった。
持ち前の頭の良さで独学で学校の成績だけは上位を取っていた人だった。
結果として、その人はいわゆる難関大学には受からなかった。
それから何十年の月日が流れた。
私の娘が中学受験をする事となった。
その時、塾の説明会や保護者会に何度も出席し、
昔の「違和感」が体験的に理解できた。
悪い意味での「自己流」・・・・・
これは本当に厄介だ。
人間は「感情の動物」だ。
自分だけで勉強していると、どうしても嫌な事はやらなくなる。
少しずつ少しずつ「嫌な事=やらない事」が蓄積されて行く。
結果として体系的な知識に大きな穴が開いてくる。
自分ではまず気付かないだろう。
そういう人は意外にも勉強時間は多いから。
これだけ勉強やったんだから成績は上がるはずと思い込んでいる。
しかし、受かるための体系的な勉強を教えてくれる塾や予備校は違う。
冷酷なまでに客観的なデータを出し、論理的に解決を図ってくる。
この手法は受験だけでなく人生のあらゆる局面で使用できる。
「目的→戦略→戦術→具体的行動→目的達成」
上記のパターンを展開できない者は・・・・・
あらゆる事物に際し、失敗する可能性は高い。
たかが受験でしょ?と無責任なヤカラは言う。
しかし、受験と言うモノが人の一生にどれほどの影響を与えるのか・・・・・
その差を知らないとは言わせない。
この冷酷な実力社会の中で一体我が子にはどういう教育をするべきなのか???
「目的→戦略→戦術→具体的行動→目的達成」
↑これしかないでしょ???
まあ、それが出来ないから苦労するんだけど・・・(苦笑)
終わり