嗚呼、「結婚式」である。
最近やたらと結婚式に憧れている。
私の理想とする結婚式は以下の通りである。
場所はヨーロッパの教会。
大きなパイプオルガンがなくてはいけない。
流れる曲はもちろん、J.S.Bach!!
「来たれ聖霊、主なる神よ」あるいは「BWV540のトッカータ」みたいな曲調。
大きな教会で、参列者は少ない方が好ましい。
双方合せて20人くらい。
そして、そして、誓いの言葉。
神父(牧師)は言う。
「あなたはこの者と結婚し、
神の定めに従って夫婦となろうとしています。
あなたは、その健やかなる時も、病める時も、
喜びの時も、悲しみの時も、富める時も、貧しき時も、
これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、
その命の限り、
堅く節操を守ることを誓いますか?」
泣かせるセリフではないか!?
西洋かぶれと謗られようが、
私はキリスト教式の、
このヨーロッパ式の結婚式が大好きである。
人生を「幸せ」だけで終わらせないセリフ。
「病めるときも」「貧しきときも」←ああ、良いね~このセリフ。
泣かせるっ!!
以前、小塩節と言うドイツ文学者が言った。
ヨーロッパ文化の根本とは「キリスト教」と「個人主義」
神の前に立ち、誓約する。
この「最大の栄光」と「最大の悲劇」の同在。
さて、そして、最後はこう締めくくられる。
たった一人の中年のオバサンが出てきて、歌い始める。
(実はソプラノ歌手)
もちろん、曲は「アベ・マリア」。
個人的には、このスタイルが一番「キテる」結婚式である。
(^^;
余談:
実はこれに近い結婚式に参列した事がある。
友人がハワイで結婚式を挙げるから来てくれと、かつて言われた。
気が狂ったのか?と思ったが、
親友でもあるのでハワイまで行った。
正直、最初は幻滅していた。
何でハワイ?と。
大きな教会。
参加者は20人くらい。
しかし、神父は英語で例のセリフを始めた・・・
そして、最後、中年のオバハンがノコノコ一人で前に出てきた。
「???」
突然、ソプラノの伴奏無しで「アベ・マリア」を歌い出した。
不覚にも涙が流れた。
私が実際に参列した結婚式の中で最も強烈な印象を受けた。