Shape 視覚的な面白さ | 紙に絵筆

紙に絵筆

大好きな絵を描いていると、ものの見方、感受性が少しずつバージョンアップしていくのを感じます。絵を描くことは私にいろいろなことを教えてくれます。絵を描くことで気付いたり学んだことを皆さんと共有できたら嬉しいです。


海辺の散歩 Bali Sanur Lamplight 300g F4


今回も画面を平面形状(シェイプ)に分割し構図をデザインするときの根幹

として“VISION”の中で取り上げられている“視覚的な面白さ“についてです。

左右対称であったり、同じ形状が均質に並んでいる、大きさに変化がない

といった画面構成は退屈で、面白さに欠けるということです。

どうしたら、面白みがあり、人の興味を引く画面構成が作れるのでしょうか?

下記に書かれているようなアドバイスをもとに、

いろいろ試行錯誤しながら、自分が面白いと感じる形状の引き出しを増やしていこうと思います。


【視覚的な面白さ】“VISION“より要点抜粋

構図のダイナミクスがうまく動いている画面は個々のシェイプ(平面形状)が見た目に面白い

同じモチーフでも鑑賞者の注目を引くかどうかはシェイプの面白みが左右する

視覚的に面白いシェイプを作るための鍵は“多様さ“だ

“多様さ“は人間の経験の根底にある

全てが均一で単調な世界は、人間味がなく、冷たい。

変化という刺激が新鮮さや楽しさを感じさせる。

画面内の各シェイプの輪郭が変化に富んでいる上に、シェイプ同士にも違いがある構図は視覚を刺激する

シルエットやサイズがことなるシェイプが画面の不規則な場所にあると、画面のドラマが高まる

このような多様さがダイナミックな画面につながり、鑑賞者の心をつかむ

構図に取り入れる対比は全て、調和や読み取りやすさという要素とのバランスが肝心だ

シェイプを効果的に組み合わせる方法にも、いくつかのタイプがある。

どの程度の多様さが十分な違いを生み、どこまで行けば過剰なのか、最終的には個人の芸術的な判断による

身の回りのシェイプがどう作用し合っているのかをいつも分析し、実験することだ。

アーティストや映画監督がどのようにシルエットやシェイプのサイズを崩して

視覚的な面白さを作り出しているのかを研究しよう。

画面の中心となる支配的なシェイプはどれか?

その輪郭の質や寸法に多様さはあるか?

構図内の他のシェイプはどうだろうか?

視覚的に面白いシェイプがなぜそう感じさせるのかを理解できるようになれば、

自分でも面白いシェイプを作ることができる。