中国語検定準1級と1級の勉強をしています。
というのも今まで中国語検定は全く受験したことがありませんでした。
中国の大学、大学院の正規課程に入学するためにはHSKのスコアが必要なのでHSKのみです。
HSKは中国語版TOEFLみたいなものです。
過去問をやってみて思うのですが、かなりHSKと性格が異なる試験ですね。
まず、リスニングに関して比較してみます。
中国語検定は音声の速度はHSKに比べてかなりゆっくりです。
速度の速い順に比べると、
HSK6級、中検1級、中検準1級
ですが、語彙の難易度が高い順で比べると
中検1級、中検準1級、HSK6級
だと思います。
中検を受験する場合はリスニングでも成語、慣用句の出題が多いので、音声速度が遅いにも関わらず難しく感じられます。
新聞記事やコラムを音声で聞かされるような感じです。
また、中検は長文リスニングばかりです。
HSKのリスニングは問題数もはるかに多いですし、話題もポンポン切り替わりますし、多くの問題を短時間で処理しなければなりません。
一般会話の口語表現が多く出題されて実用的な内容です。
二人の会話の長文リスニングなどもあります。
音声速度はネイティブの会話に近くて速めの印象です。
リーディングに関して言えば、HSKから中検に移行していくほうがさらに語彙が増えて勉強になると思っています。
中検は翻訳などもあります。
過去問もやってみたりしてますが、ある程度点数が取れても個人的には中検はやっていて面白くないですね。笑
中検は成語や慣用句などの知識を問う問題が多く、文学的な印象を受けます。
こんなの生活で使うのかなぁ。。。。というような内容です。
例えば、日本人も小中学生の頃に国語の授業でたくさんの四字熟語を勉強したはずですが、大人になって仕事や日常会話に際にポンポン四字熟語を挟みながら話される博識な方はどれ程いるのでしょうか?
私はそもそもの考え方が語学は実践で使って話すためにある!と考えているのでこのように思うのでしょう。
生活で使わなくてももちろん中国語のスキルを高めるうえで役に立つのでしょうけど。
趣味で中国文学を勉強したいとかそういうことでなくて、実際に会話やコミュニケーションのツールとして中国語を勉強したい方は会話表現をそっくり真似して覚えられるHSKをお勧めします。
つまり、HSKと中検は問われる内容が全く違うことをお伝えしたいです。
それぞれの試験の特徴を捉えて各々の学習目的に沿って受験する試験を選択されると宜しいかと思います。
先日のブログでも書きましたが、中検準1級、1級のほうが語彙は難しいと思いますが、中国人ネイティブにとっては小学生までで学習をし終える語彙だそうです。
私は一通りの中国語検定関連(中検、HSK,TECC)は受けてみようと思っているので、次は中検にチャレンジするつもりです。覚えた語彙を実生活で使うかは別としてです。
1級は1年に1回っていうのがネックなんですけどね。笑
これらの情報が皆さんの勉強に役立てば幸いです。