↑昨日のこちらの日記から続きます。
『そもそもやげん堀の七味唐辛子とは、由緒いわれ故事来歴がございます。
今を去ること三百有余年前・・・
かの徳川の御名君と謳われた三代将軍家光侯の御時代は、
寛永二年長月、菊の御宴のみきりに将軍家に献上奉りますれば
ことのほかの御感に入り徳川の徳の字を賜って山徳の商標を付ける事と相成りました。
やげん堀の七味唐辛子とは何が入っているかと申しますと、
まず最初に取り合わせまするは武州川越の名産で黒胡麻
次は紀州有田名産でみかんの粉
江戸内藤新宿は八ツ房の焼き唐辛子
四国へ参りまして高松の国は唐辛子の粉
東海道を上りまして静岡は浅倉の粉山椒
大和のけしの実
野州日光の名産で麻の実
七色が七色ともに香り、大辛・中辛・小辛に辛ぬき、何しおう、お江戸のやげん堀
家伝で合わす七色は世の皆様のお好みに叶う元祖の匙加減
お江戸のやげん堀の出張販売でございます。』
みなさんこんばんは、本日も幻想郷、霧雨魔法店の聖書サロン、CLASS・M(クラス・エム)にお越しくださいましてありがとうございます♪
僕はこのサロンのマスターを務めております、幻想郷の白い伝道師、守宮聖人(もりみやまさと)です。
魔理沙「よう! 今日もみんなに会えてうれしいのぜ♪
私は霧雨魔法店の店主、いつも明るく元気な人間代表の星の魔法使い、霧雨魔理沙さんだぜ」
さて、トウガラシの花言葉の学習会、皆さんお疲れさまでした。
小鈴「トウガラシは皆さんご存知の辛い野菜で、辛いものが苦手な人には敬遠されそうですが、便利な用途で使われているということを知ったら、きっとトウガラシの見方も良くなっていくでしょうね」
そうですね。
フラン「ところで、お兄ちゃんがさっき言っていた台詞って何かしら?」
幽香「あれは七味唐辛子売りがお店の外で屋台を出して売る時にお客を呼び寄せる売り口上よ」
メディスン「屋台での移動販売になると、
最初はそのさっき聖人が唄った七味唐辛子の始まりの売り口上を唄った後に、
元々は漢方薬として売られていたから、並べてある材料を産地やそれぞれの効能を説明しながら、器に大きめの匙ですくって並べた後に、ボウルなどに移して混ぜ合わせる。
そうやって実演で作りながら七味を売るのが醍醐味だったのよ。」
アリス「そうなのね。
ちなみに七味ってトウガラシ以外には何が入っているのかしら?」
トウガラシ以外に七味として調合されているのはまずはけしの実と麻の実
この2つは精神安定剤と同時に丸くて口の中でパチーンと割れて、何とも云えない香ばしい香りを口の中や鼻の中の嗅覚をくすぐり演出しております。
次に粉山椒。 小粒でもビリビリと舌を痺れさせる強いから実を持つ山椒を粉にしたものは胃の薬とされている他、虫を殺したり防いだり。
次に店によっては金や黒の2種類がある胡麻は脂肪、上質のリノール酸を含んでいてこちらもけしの実・麻の実と同じく香ばしい香りを演出。
次に陳皮、これはミカンの皮のことで、これも香りと豊富に含まれるビタミンCで風邪に効きますが、商品によっては陳皮の代わりにゆずの皮を使用するものもございます。
さらには磯の香りも味わいましょう。 青のりが入っているものもあり、のりは海草類の中でもきわだってカロチン、ビタミンB1、B2、C、ナイアシン、食物繊維、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、銅と、食品として重要な栄養特性を持っており、毎日食べると、細胞の老化が抑制されて免疫力も強化されて老化予防に大きな効果を発揮します。
さらに赤、青2つの種類のある、紅魔館の図書館の司書、パチュリーの名の元となった紫蘇の味と香りは、魚、肉をはじめ野菜や穀物とも相性がよく、そのものの味を引き立てます。芳香成分は、ペリルアルデヒドを主に、ピネンやリモネン。紫蘇の葉はビタミンCやミネラル、鉄、カルシウムも多量に含んでいます。
さらにはこの日記でも紹介した生姜。粉ジンジャーはその辛さやさわやかな芳香が欠かせない他、身体を温める効果があり冬にぜひ味わっていただきたいものです。
以上の材料のうち、5から6つを、食欲増進、胃の動きを良くするトウガラシの粉や、商品によっては辛みを抑え、香ばしさが加わった焼きトウガラシの粉を混ぜ合わせた七味唐辛子は何が一番大事、という事ではなく、7つの相乗効果が味わいの秘訣です。
調合されている材料は売り屋号によって多少異なりますが、基本的にはトウガラシ、麻の実、黒胡麻、粉山椒は共通とされており、他の3つは七味の有名どころ、薬研堀(やげんぼり)さんは、焼きトウガラシと陳皮とけしの実、八幡屋磯五郎さんは陳皮と粉生姜と紫蘇、七味屋は青紫蘇、金胡麻、青のりが配合されております
さらには屋台販売によっては辛みのない唐辛子を含まない七味や、ハバネロやブートジョロキアなどの激辛トウガラシとして有名なトウガラシの粉を混ぜ合わせたもの、ブラックペッパーやガラムマサラなど異国の香辛料やガーリックパウダーを混ぜ合わせた七味といった変わり種のものもあり、漢方薬でありながらもマイ七味を持ち歩く人それぞれに合わせており、もしかすれば今皆さんがご自宅にある七味も、同じ商品でも前に購入したものと違っているかもしれません。
幽々子「お客一人ひとりの好みに合わせた配合にしてくれるから、唯一無二がない。
それが七味の何よりもの魅力なのね」
そういうことですね。
僕は未だ七味はスーパーなどでしか買ったことはありませんが、いつかは七味売りの屋台を見かけたら、この売り口上や混ぜる時の口上を聞きながら、マイ七味が作られる工程を観ながら最高の七味を手に入れたいですね♪
魔理沙「それにしても七味の材料だけでもこんなに種類があるんだな。
まさに七味だけでスパイス全部が知り尽くせそうだぜ。」
そうですね。
もしかすれば、ガーリックもスパイスと沿て扱われることもありますから、スパイスとして扱われている物、さらには植物ではありませんが海苔、さらには香辛料ではありませんがけしの実や麻の実などの香り高く、漢方としても使われるものであれば、どれであっても七味の材料としてはふさわしいのが、辛さとは逆印象の七味の大らかさが伝わってきます。
魔理沙「だったら、今年の目標は七味売りの屋台に出会って、マイ七味を手に入れることも1つに入れようぜ♪」
そうですね。
幽香「いいわね♪
聖人のマイ七味が手に入ったら、是非見せてちょうだいね♪」
さてみなさん、本日の日記はいかがだったでしょうか?