僕は毎年バリで雨季が終わるたび、心の中に大きな真っ暗な穴が空いていた。
その穴は空虚に満ちていて、僕の中の喜びや希望をじわじわと吸い込んで行った。
そのブラックホールのような穴が空く理由は、解っていた。
雨季の掃除は僕にとって大きな生きがいであり、バリの長年の社会問題に今まさに変化を起こせているという実感があって、
大量のゴミが流れ着く雨季が終わると、その生きがいや、やりがいから切り離されるからだった。
その繰り返しが８年続き、僕にとって雨季の終わりは恐怖だった。
そして今年も雨季が終わりに近づいた頃、心の中に暗闇の穴が開き始めた。
もうこれに飲み込まれるのは限界を感じていた。
かと言って掃除の生きがいに値するほどのものは、見つけられなかった。
人生の終わりも1日に何度も頭を巡った。
そんな中で予想もせずに、人とのご縁でやって来たのが『日本語学校の先生』という役割だった。
それは、これまでの人生の経験や学んできたことがすべて活かされ必要とされる場で、新たな生きがいとやりがいを与えてくれた。
ブラックホールは姿を消した。
学生たちから連日届く『先生いつバリに戻ってくるの？』というDM。
今も『みんな恋しがってるから早く帰って来てね
』
『私たちのクラスで授業を教えてね先生』ってDMが届きました。
みんなが僕に生きる光を与えてくれた。
みんなが僕の生きがいになってくれた。
だから僕は自分の持てる限りの愛を以って、みんなと向き合って行きたい。
皆さんの応援のお陰でクラファンも目標金額の３/４まで達成出来ました！
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宇宙の子マサのプロフィール
宮城県登米市出身。４歳の頃のUFO体験をきっかけに『近い将来やってくる地球の変化に関わりたい』という夢が生まれ、２００８年２３歳の時に、てんつくマン代表のNGO MAKE THE HEAVEN（現NPO法人MAKE HAPPY）の『中国・内モンゴル自治区』の沙漠に木を植えるスタッフとなり、夢が現実となる。
２０１３年沖縄から海の掃除が始まり、ハワイ島、インド、香港、インドネシアなど、ゴミが大きな問題となっている世界各地の海へ行き、各地で奇跡のようなドラマが生まれる。
現在は、バリ島を拠点に活動しており（８年目）、『バリ島を掃除するウルトラマン』として話題となり、インドネシアのTVニュースで連日放送され、さらにはアメリカやイギリス、イタリア・フランス、オーストラリアなど世界１１ヵ国で８０回以上ニュースに取り上げられ、遂にはインドネシアの大臣からもコラボレーションの依頼を頂き、今活動が大きなうねりとなり始めている。