【死を笑え】

 

生きるか死ぬかの大手術を控えてるバリに住んでるノルウェー人の父ちゃん。

 

こないだビーチで『もし死んだらどうしてほしいか』って本人含めてみんなで話してるとき、

 

ロック好きのオーストラリア人のボブが『バーベキューにしようぜ!』って言って、

 

日本だったら今、空気が氷河期のように凍りついているだろうなって、

 

死を笑えることがなんだか愉快だった。

 

もしも世界が日本のような価値観だけだったら今頃窒息しているだろう。

 

本人も全く気にも留めていない様子。

 

 

最期になるかも知れないお別れとエールを送り固い握手でサヨナラをして、

 

手術の日が過ぎ、みんながどうなったか気になってるある日の夕方に、

 

ノルウェー人の父ちゃんがいつものようにやってきて、

 

みんなが『まだ生きてたのか!』って死者が蘇ったかのような喜びで迎えた。

 

 

どうやら手術をキャンセルしたようだ。

 

 

 

そんなノルウェー父ちゃんは今日もビーチでティノ兄と乾杯してエンジョイしてたらしい。

 

楽しげな写真が送られて来た。

 

見たことないサングラスまで付けて、服まで脱いじゃって。

 

 

バリの太陽は今日も、

 

生も死も等しく眩しく包み込んでいる。

 

 

#生も死も笑え🌺