りん散歩、新宿区内を歩いています(2022年6月11日に歩きました)。
と、言いつつも今度は豊島区内に入ったようです。
住所は南長崎。
静かな住宅街を歩いていると
ちょっと古そうな昭和の雰囲気のアパートのような建物が見えてきました。
これまたレトロな看板に「トキワ荘」と書いてありますね。
ここは
トキワ荘マンガミュージアム。
手塚治虫を始め、石ノ森章太郎・赤塚不二夫・藤子不二雄といった、昭和を代表する漫画家達が駆け出しの頃に住んでいたアパートを再現したミュージアムです。
当時のトキワ荘はここから歩いて5分ほどの場所にありすでに老朽化で解体されていますが、トキワ荘が日本漫画に果たした役割は大きいと復活を望む声があがり、トキワ荘マンガミュージアムとしてよみがえりました。
では中に入ってみましょう。
こちらの部屋は
「ラーメン大好き小池さん」のモデルとなった鈴木伸一先生・森安なおや先生・よこたとくお先生と代々引き継がれた部屋です。
服装もちょっとオシャレな雰囲気。
トキワ荘で漫画家の卵達が切磋琢磨している様子は
「トキワ荘の青春」として映画化もされました。
本木雅弘さん演じる寺田ヒロオ先生が主人公。
他にも阿部サダヲさんや古田新太さん、生瀬勝久さんなども出演しています。演劇界では知られていたものの世間的には知る人ぞ知るという俳優さんが集結したのも漫画家の卵の集まりだった当時のトキワ荘の空気感に似ているのかもしれません。
トキワ荘に住んでいるからといって、皆が漫画家として大成したのではなく、なかなか日の目を見ずに苦悩している人も多かったそうです。
そんな若者達にとって寺田先生は面倒見の良い先輩・兄貴分だったそうで、いわば「トキワ荘のリーダー」的存在でした。
その寺田先生も自身の理想の作品とどんどん商業化されていく漫画界とのギャップに悩むことが多かったそうです。そして42歳の若さで漫画家からは引退。その後も売れっ子となったかつてのトキワ荘の仲間とも距離を取るようになったそうです。
こちらは今年初なくなった藤子不二雄A先生がトキワ荘の暮らしや寺田先生が世話をしてくれた時の思い出を語っています。
次回で終わりです。
⑦に続きます。