東海道を歩いて旅する「東海道中ひざびっくり」
ついに京都市内にたどり着きました(2019年1月5日に歩きました)。
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道の向こう側に見えるのは蹴上(けあげ)浄水場。
琵琶湖から引いてきた水がここから京都市内各地に供給されます。
琵琶湖から京都へ水を引く、これは古来からの念願でした。第3代京都府知事に就任した北垣国道は琵琶湖の水を京都へ引く、
琵琶湖疎水(びわこそすい)
の建設を計画。まだ若干21歳の青年技師、田邉朔朗を主任技師として任命しました。9年の歳月をかけて明治27年に第1疎水が完成、念願の琵琶湖と鴨川がつながりました。
明治30年代に入ると第1疎水だけでは電力や水道水供給が不足がちとなったため、京都市長西郷菊次郎は第2疎水の建設に着手。明治45年に完成します。蹴上浄水場も給水を開始します。
西郷菊次郎は西郷隆盛の子で、「せごどん」でも西田敏行さんが演じていましたね。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20190207/22/masa-rinrin/a9/cb/j/o0607108014352259505.jpg?caw=800)
少し下り坂になってきました。相変わらず脚はくたくたでロボットのような変な歩き方です。疲れている時って下りの方がしんどいことがよくあります。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20190207/22/masa-rinrin/5c/f8/j/o0607108014352259509.jpg?caw=800)
蹴上駅前を通過。この時点で17時ちょっと前。日の入りの時間になりました。写真だとまだ明るく感じますが実際はもっと暗いです。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20190207/22/masa-rinrin/e3/ed/j/o0607108014352259520.jpg?caw=800)
上の方に何かありますね。これは
蹴上(けあげ)インクライン
という先ほどの琵琶湖疎水を通ってきた船を京都側に運ぶための傾斜鉄道です。詳しくは後ほどで。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20190207/22/masa-rinrin/7a/ed/j/o0607108014352259540.jpg?caw=800)
そして少し進むとこんなトンネルが。これは
「ねじりまんぽ」
といわれ、蹴上インクラインの下を抜けられるようになっています。正式には蹴上隧道というそうです。
この「まんぽ」って言葉、「天井川」を通った時も「吉永のまんぽ」として出てきましたよね。
天井川やこうした鉄道などの下を通る小ぶりなトンネルのことをこの辺りでは「まんぽ」と呼ぶそうです。
それでですね、この「まんぽ」って言葉を聞いて前から言いたかったことがあるのです
。
![キョロキョロ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/016.png)
それはね・・・うふふっ
(笑)
![ドキドキ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/031.gif)
・・・・・。
チャッチャッ♪チャチャチャチャチャッ♪チャチャチャチャチャッ♪
ア〜、ウッ、マンポ!!
・・・はぁ〜、スッキリした(笑)。
ではここで寄り道。この「ねじりまんぽ」をくぐって歩いて行きましょう。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20190207/22/masa-rinrin/e1/85/j/o0607108014352259554.jpg?caw=800)
暗くてよく分からないかもしれませんが、なんかちょっと違和感ありませんか?
それはこの「ねじれまんぽ」の由来にも関係することなんですが、
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20190207/22/masa-rinrin/79/ed/j/o0607108014352259557.jpg?caw=800)
ふと、横を見てみると、レンガが斜めに積み重ねられていますね。
これは蹴上インクラインが上を通っているため、強度を高くするために斜めに積んだものだそうです。
もう1度「ねじりまんぽ」の写真を見るとわかるかもしれませんが、レンガが斜めに積まれているので、正面からみるとらせん状に、つまりねじれているように見えるから「ねじりまんぽ」と言われるそうですね。
じつはこの「ねじりまんぽ」、ここだけでなく各地にあります。やはり京都・滋賀に多いようです。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20190207/22/masa-rinrin/bd/bc/j/o0607108014352259569.jpg?caw=800)
さて、ねじりまんぽをくぐると、水路から水が勢いよく流れています。琵琶湖からきた水でしょうね。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20190207/22/masa-rinrin/93/62/j/o1080060714352259573.jpg?caw=800)
ねじりまんぽをくぐって上に上がると蹴上インクラインのレールがあります。全長640m。
ここを船を載せた台車が走り、10~15分ほどで蹴上から南禅寺の船揚げ場を結びました。
琵琶湖から鴨川をつなぐ琵琶湖疎水の中でもこの付近は傾斜がきつく船の運航には不向きだったため、このようなインクラインで結んだようです。明治24(1891)年から昭和23(1943)年まで実用されていました。
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この蹴上インクラインは桜の名所でもあります。春に来たらきれいでしょうね
。
![照れ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/007.png)
しかし、インクラインはともかくとして、琵琶湖疎水を船が通っていたのがちょっと想像つかなかったのですが、近ごろ琵琶湖疎水を船で通る観光船が復活したそうです。これ乗ってみたかったですね。
蹴上インクラインを見た後に、これらも見なきゃ、でも暗くなってきてちゃんと見えるかなとそそくさと5分ほど歩き向かった先は、
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こちら南禅寺。
臨済宗の総本山で禅寺の中でも最も高い格式を持つそうです。
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こちらは大きな三門。立派ですね。
歌舞伎で石川五右衛門がこの三門から桜を見て「絶景かな、絶景かな」という名セリフを言った場所です。
また南禅寺は紅葉の名所でもあります。ブログ仲間が紹介していたのを何回か見て行ってみたいと思っていたのですが、時期が少しずれていたのが残念でした。
南禅寺の紅葉は借り物YouTube動画をどうぞ。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20190207/22/masa-rinrin/85/01/j/o0607108014352259584.jpg?caw=800)
写真からも分かるくらいに暗くなってきました。
いよいよ次回、ゴールです。
⑭に続く。