東海道を歩いて旅する「東海道中ひざびっくり」、滋賀県湖南市に入り、東海道五十三次51番目の石部宿までの道の途中です(2019年1月5日に歩いた模様です)。
水口宿から石部宿を経由して草津宿までの地図。左上方の湖は琵琶湖です。
それでは歩いている時の様子を動画でどうぞ。
結構車通りありますよね。ナンバー写らないように気を使ったけどどうでしょう?
もっと歩いているところを動画で撮っておきたかったのですが、前半は小雨が降っていて、後半は疲れ切っていて余裕がなかったのでこの時だけです。
そしてこのトンネル。普通のトンネルではないのです。上に右から「大沙川(おおすながわ)」と書いてありますが、このトンネルの上には川が流れているのです。
このように地上よりも上方を流れる川のことを「天井川」と呼んでいます。
このトンネルは大沙川隧道、別名「吉永のマンポ」と呼ばれています。
吉永はこの地域の名前、「マンポ」とは天井川や鉄道の架下に掘られたこぶりなトンネルという意味なんだそうです。竣工は何と明治17年。
吉永のマンポをくぐると上に昇る階段があります。
この木は弘法杉と呼ばれていて、この地を通った弘法大師が食事した後の杉箸を植えると成長して杉の木になったという言い伝えが由来です。今の木は2代目で樹齢750年だそうです。
階段の上に小屋があったので少し雨宿り。ちょうど8時。雨脚はさっきより少し強くなってきた感じ。すれ違う人はほとんど傘をさしています。
ここが大沙川隧道の上の部分。
先ほどトンネルの上を川が流れている、と言いましたが、正しくは「流れていた」というべきでした。
天井川の成り立ちは川底に土砂が溜まり川の流れがどんどんと上へ上がっていく、と同時に対応して堤防も高くなり、いつしか地上をはるか越えた高さになってしまったそうです。氾濫すると被害が大きくなるので今は流れていない川が多いようです。
こちらを見ると天井川の成り立ちが良く分かると思います。
※画像お借りしました。
日本全国に天井川は240あるそうですが
うち関西地方は半分の120あまり
滋賀県内は3分の1の80の天井川があるそうです。
石部東という交差点に来ました。もうすぐで石部宿でしょうか?
広場には石部宿の見所の案内もありました。
④に続く。