日本の琉球地方では人が亡くなると
遺体を風雨にさらして自然に消滅させる
“風葬”という葬礼が存在しています

妻の父が与論島出身なので前から風葬には
興味を持っていました



映画は一人の年配女性が亡くなり
島に家族が集まっているシーンから始まります

亡くなったのは四人家族のお母さん

葬儀が終わり 四年後にお墓から遺骨を取り出し“洗骨”して綺麗にする

そして 四年後 



妻の死から時が止まっている父親の姿


二人の兄妹も事件を抱え島に戻ります

“人間 無理をすれば何かが壊れる”(本編台詞)

島から出て都会で暮らした者は皆傷を負って
帰って来ます



一人では癒えない傷を島では皆が助け合って
癒してくれます

そして 感動のラスト

心温まる映画でした

監督は照屋年之さん

ガレッジセール・ゴリさんの本名だそうです



人の死と命を題材にした重い映画ですが
本編中にはお笑い芸人らしく
一発ギャグの様なシーンが随所に散りばめられ
バランス良くまとめられています


命は先祖から受け継いだ大切なもの

よかったです


船木誠勝