重なり合った糸と糸を絡み付けて


薄れてゆく白と黒の境界線

ゆっくりと溶ける赤い飴玉


ゆらり揺らめく蝋燭の灯と踊る君の鼓動

闇の中 蠢く日計 甘い蜜を啜る


結んだ指と指 混ざり合う吐息

夜に溶けていこう 深く

         深く

         深く


瞳を潤ませて 僕に縋り付いて

消え入るような声で「行かないで」

張り詰めた表情でじっと見つめないで

星満つる夜に願いを掛けて



ゆらり漂い終わりのない淡いお遊び

答え合わせを急かされてはいつもはぐらかすの


ドクドク透明な心臓が早い

未完成でも愛して 深く

         深く

         深く


口を濁らせて 僕を黙らせた

影絵はいろはにほへとを唄う

甘くちの旋律 涙はしょうがないや

空見上げてよ 明日晴れるかな?