サクラサクマーケティングの14期が終了し、昨日より、15期が始動しました。
昨夜、15期キックオフと14期納会を社内で実施致しました。





14期を総括するならば、
”組織として脱皮して、一皮向け、進化することができた”

そんな一年だったと振り返ります。

12期 事業ドメインの変更
13期 M&Aによる組織統合と変更

と2期にわたり大きな進化・変化を遂げて、
14期は拡大する為の基盤をつくる一年と今思えば、
非常に甘い見通しでスタートしました。

そして、結果として事業面&組織面ともに基盤が
非常に弱かったことを痛感する一年でした。

事業面でいけば、新規事業が頓挫したこと、
まだお客様の期待に応えられなかったり、
クレームを頂戴してしまうことも多々発生してしまいました。

組織面でいけば、心理的安全の確保、ウェルビーイングの向上など取り組んできたものの、
下期に幹部層含めて、少なくない退職者を出してしまいました。

1歩進んで2歩下がる、そんな前進しているのか、後退してるのかわからない中で、
とにかく前に向かって進んでいかなければならないような苦しい日々が続きました。

30名弱の2階層の組織であれば、社長や幹部陣が、現場に介入し、
立て直すことも容易にできますが、50名弱の3階層の組織でそれをやれば、
さらに組織を崩壊させることは、過去の経験則から明白でした。

退職騒動からの組織再建に向けて、実施したことは、

とにかく、現場主体の組織体系に変えていくということ。

組織を去っていくメンバーからは、退職理由と現組織の課題を積極的にヒアリングし、
また変革にコミットしてくれたメンバーからも、現場の意見をどんどん出してもらいました。

耳が痛くなるような内容ばかりでしたが、これらの意見に真摯に耳を傾け、
若手を積極的にマネージメント層に採用し、TOPダウンで動かすのではなく、

現場の主体性と雰囲気を重視しました。

我々の掲げるクレド10箇条の中で、
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◇自考自走
現場が主役、主体性と高い当事者意識を持ち、自ら考え、自ら行動せよ

◇愉快活発
やるからには何事もポジティブに、周囲を巻き込み、とことん楽しく従事せよ
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この2つをスーローガンに掲げ、下期は崩れかけた組織の再建を図りました。

またこの再建に際しては、WEVOXによる組織やメンバーの課題の見える化が大きな柱となりました。

◇WEVOXとは

https://wevox.io/about

今まで、私は社員エンゲージメント調査というは、
”経営者が組織のパフォーマンスを測る”為に使うものだと勘違いしていました。

なので、社内アンケートや意見を吸い上げると

”社長VS従業員”

のような構図となり、不満や不安が集中し、協調関係ではなく、敵対的な関係ができがちで、
私自身も、”当事者意識のない意見”、”主体性にかける発言”と捉えてしまっていた部分もありました。

そこで、下期からは、”自分たちの組織は自分たちで良くできる!”というコンセプトで、
WEVOXの活用方法を大幅に変えました。

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・WEVOXのスコアを全社員に公開
・匿名のコメントを禁止し、全ての意見に社長が回答する
・WEVOXのスコアを向上させるためのKPTミーティングを部毎に実施

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※KPTとは? 「Keep・Problem・Try」の3つからなるフレームワーク

参考>https://seleck.cc/kpt

 




上記の改善により、

”自分たちの組織のスコア(課題や問題点)を知り、それを上げる為にはどうすればいいのかを自分たちで考える”という考えを各メンバーにもってもらいました。

 

これをやってみて痛感したことは、これまでメンバーの主体性や当事者意識が弱いと思っていたのは、
それを発揮する環境がなかったり、成功体験をさせてこなかったことが原因であり、会社側に問題があったということです。

下期の組織変革にあたって、社内アンケートでも、

下記のような変化を感じる意見を多数ももらいました。
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”全体を通してですが、弱音を吐くメンバーが減り、「自分で何とかするためにはどうしたらいいか」を考えている発言をよく耳にするようになった。

”退職者が出る中で、新しいチームワークが出来上がっていく景色を目の当たりにした”

”いろいろな人が退職していって、中には大きな穴があきそうな人もいたが、残ったメンバーでリカバリーが意外とできていて、現メンバーでもなんとかなるのだと実感した”

”メンバーが指摘事項の改善や顧客視点などを意識して、今よりもよくなろうと行動している部分が見えたこと。”

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成功談みたいな書き方をしてしまいましたが、無論、まだ道半ばです。
しかしながら、14期で苦しみから得たものは、非常に大きなものでした。

”すべての生物は、逆境のときだけ成長する”

まさにこの言葉を体感する貴重な期となりました。

15期はこの成功体験をいかし、

『事業戦略:組織文化=50%:50%』

と据え、この2つを組織の両輪におき、組織力を強化していきたいと思います。

15期も、企業理念である
”進化し続けるプロフェッショナルの集合体”
を掲げ、クライアント様、パートナー様、そして、メンバーとその家族の物心両面の幸せを

実現していきたいと思います。

よろしくお願いします!