JR東日本E491系総合試験車『East‐i E』京葉線検測 令和6年11月20日(水)撮影 | ふなたんのブログ

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令和6年11月20日(水),勝田車両センター所属のE491系交直流電気軌道総合試験車『East‐i E』を使用した電力・信号・通信・軌道の検測が京葉線(蘇我駅‐東京駅間,詳細な運転区間は不明。)で行われました。

 

JR東日本はこれまで別々に行ってきた電気検測と軌道検測を統合した車両E491系交直流電気軌道総合試験車を,平成14年に導入しました。

E491系のコンセプトは新幹線電気軌道総合試験車E926系『East‐i』を基に,外観のデザインもそれに準拠したもので,白色をベースに赤色をアクセントとしています。愛称は『East‐i』の在来線バージョンということで,『East‐i E(イーストアイ・ダッシュ・イー)』とし,ダッシュ・イーのEはEC(電車)を意味しています。

車体には特急車両E257系などで実績のある,アルミ合金製中空押出形材を使用したダブルスキン構造です。先頭車はE231系をモデルとした形状・レイアウトを採用,事故への安全対策として衝撃吸収用のアルミハニカム材を配し,後方を乗務員のサバイバルゾーンとしています。

パンタグラフの折りたたみ高さは中央本線などの狭小トンネルの走行と屋根上に搭載する計測機器を考慮し,屋根全体を低くし3,980㎜としています。

JR東日本管内のすべての電化区間を入線可能とすべく,D-ATC・ATC10・ATACS・ATS-P・ATS-Psの保安装置を搭載しています。

 

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▲京葉線で電力・信号・通信・軌道の検測を行う電気軌道総合検測車E491系『East‐i E』(写真手前からクモヤE491‐1+モヤ490‐1+クヤ490‐1)。

E491系クモヤE491形クモヤE491‐1。信号通信関係を担当し,架線相互離隔測定装置・信号測定装置・通信測定装置・カメラ制御装置を搭載しています。中央部屋根上に通信測定用のアンテナ3基,後位側にブレーキ抵抗器が配置されています。測定用の下枠交差式パンタグラフを搭載しています。検測運転時には機器類へのノイズ対策として,前位側台車に装下されているモータ2台を開放して運転します。このため床下にMM開放器箱を装備しています。平成28年頃に先頭車前面にカメラを設置する改造が行われています。

写真は,東京駅で折返し蘇我駅方面へ向かうところです。測定を行っているので,前位側台車に装下されているモータ2台を開放して運転していると思われます。

 

京葉線葛西臨海公園駅にて

 

▲E491系モヤ490形モヤ490‐1。電力関係が集約。車両中央部に集電測定の監視用に観測ドームが設けられています。集電用シングルアーム式パンタグラフを2基設置し,列車の進行方向により切替えています。パンタグラフには上昇検知装置を装備,架線高さ検出器と連動し,夜間やトンネル走行時を考慮し前後2台ずつ投光器がついています。中央部屋根上には,架線支持(電柱)点位置検出器とトロリ線摩耗偏位測定装置のカバーが突出し,監視用の投光器が2台設置されています。床下には,速度検出器(ドップラーレーダー)と動揺検出器を搭載しています。また基本的な走行機器も搭載しています。

曇天もあり投光器がシングルアーム式パンタグラフを照らす様子を見て取れます。

 

京葉線葛西臨海公園駅にて

 

▲蘇我駅へ向け葛西臨海公園駅を通過するE491系『East‐i E』クヤ490‐1以下3連。

E491系クヤE490形クヤ490‐1。軌道関係を担当し,架線相互離隔測定装置・軌道中心間隔測定装置・データ処理装置・PQ測定装置・画像処理装置,測定用の下枠交差式パンタグラフを搭載しています。

台車は軌道検測用のもので,測定枠は軸箱下部より吊下げる構造です。測定を行うレーザーの関係上,機器類の取付面を底上げしています。側面投光器から光が出ています。

 

京葉線葛西臨海公園駅にて

 

▲東京駅京葉線ホーム4番線に到着した在来線電気軌道総合試験車E491系『East‐i E』クモヤE491‐1以下3連。当駅で折返し進行方向が変わりクモヤE491‐1が先頭となるため,検測用のパンタグラフは降下します。

 

▲E491系モヤ490形モヤ490‐1。地下駅でもあり,投光器からシングルアーム式パンタグラフを照らす姿や明るさがわかります。京葉線東京駅にて

 

電気・軌道総合試験車E491系『East‐i E』クモヤE491‐1に標記されている『East‐i E』のロゴマーク。事業用車両に愛称が付いているのは珍しいです。京葉線東京駅にて

 

【参考文献】

・「鉄道ピクトリアル2002年10月臨時増刊号 鉄道車両年鑑2002年版」(電気車研究会)