南海電鉄2000系 高野線汐見橋-岸里玉出間(通称汐見橋線)で営業運転開始 | ふなたんのブログ

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令和6年5月9日(木)から南海電鉄高野線汐見橋駅-岸里玉出駅間(4.6㎞ 通称汐見橋線)で2000系が営業運転を開始しました。運用に就いたのはワンマン運転対応改造が行われ,高野線小原田検車から南海線住ノ江検車に転属した2035編成(2連)です。この日は車両運用の都合からか,または車両不具合が発生したしたためか(詳細は不明),汐見橋駅12時10発-5025列車-岸里玉出駅12時19分着で運用を終了し住ノ江検車へ回送されました。同区間で終日運用に就いたのは5月15日(月)がはじめてとなりました。

7月11日(木)には2000系ワンマン運転対応改造車3本目となる2039編成が同区間に初入線し営業運転に就いています。

 

▲2000系2035編成,「各停 汐見橋」行。 通称汐見橋線での営業運転開始により2000系は高野線全区間で営業運転を行ったことになります。また同時に同系は現有車両では唯一南海全路線(鋼索線を除く)で営業運転を行う車両です。

撮影時点では既存の支線向け車両2200系(30番代含む)とともに運用に就いています。なお2200系(30番代含む)は,2000系ワンマン運転対応改造車両による置き換えが計画されています。 令和6年6月1日(月)高野線西天下茶屋駅-岸里玉出駅にて

 

   ▲この日はじめて終日運用に就いた2000系2035編成,「各停 岸里玉出」行。2000系ワンマン運転対応改造車両は,VVVFインバータ制御装置のプログラムの書き換え,起動時の加速力を平坦線向けの南海線仕様に変更したうえで運用に就いています(運転特性については高野線のものともは全く異なる仕様となっています)。また,支線(高師浜線,多奈川線,加太線,和歌山港線)および高野線汐見橋駅-岸里玉出駅間(通称汐見橋線)用としてはじめて日本語,英語対応の自動放送装置を搭載しています。2035編成は令和6年1月5日(金)付で高野線小原田検車から南海線住ノ江検車へ転属しています。

令和6年5月15日(水)高野線津守駅-西天下茶屋駅にて

 

▲2000系2035編成,「各停 汐見橋」行。2000系ワンマン運転対応改造となった2035,2036,2039の各編成は車端部にはヘッドレスト付きボックス型固定クロスシートを配置した車両で,多言語対応自動放送装置とともに支線向け車両のサービスレベルの向上が図られています。車端部にボックスシートを配置したため,側窓が車端部に寄っています。

一部の列車では,不測の事態に備えてかもう一人の運転士(または助役)が運転室に添乗していました。令和6年5月15日(水)高野線西天下茶屋駅-津守駅にて

 

▲2200系2201編成と車両交換を行い,住ノ江検車へ回送されるため先ずは難波駅へ向かう2000系2035編成,「回送」。

通称汐見橋線は終日1編成が運用に就き,終電後に住ノ江検車へ回送されますが,岸里玉出駅の配線上,汐見橋線から南海本線下り線(和歌山市駅方)に入れないため,いったん難波駅まで回送し折り返します。難波駅で2連編成を見られるのは,通常はこのときだけです。この日は臨時回送で日中の明るい時間帯に見れました。

令和6年5月9日(木)南海本線天下茶屋駅-岸里玉出駅にて

 

▲難波駅で折り返し住ノ江検車へ向け複々線を走行する2000系2035編成,「回送」。編成前後の前面貫通扉には,令和6年4月6日(土)より3年ぶりに鉄道の運行を再開した高師浜線の運行再開を記念したヘッドマークが掲出されていました。5月15日(水)に通称汐見橋線の運用に就いた際には,ヘッドマークが取外されていたため,ヘッドマークを掲出して同線に運用に就いたのはこの日が最初で最後となりました。

令和6年5月9日(木)南海本線住吉大社駅-粉浜駅にて