JR西日本クモヤ145形 出場前の試運転・出場回送 平成30年12月21日(金)・25日(火) | ふなたんのブログ

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JR西日本吹田総合車両所にて全般検査を行っていた吹田総合車両所奈良支所所属の事業用車両クモヤ145形クモヤ145-1104の出場前の試運転が平成30年12月21日(金),吹田総合車両所-東海道本線-向日町操車場間を往復する形で行われました。

出場前の試運転を終えたクモヤ145-1104は,平成30年12月25日(火)に吹田総合車両所-梅田貨物線-西九条駅-大阪環状線-新今宮駅-関西本線(大和路線)-奈良駅-佐保信号所-吹田総合車両所奈良支所の経路で出場回送が行われました。

クモヤ145形は老朽化した旧性能電車改造の牽引車置換え用として昭和55(1980)年から昭和61(1986)年にかけて,新性能電車のはしりである通勤型車両101系直流電車の部品(主電動機,電動発電機,台車など)を流用して製造(改造)された牽引車です。クモヤ145形0番代(クモヤ145-1~9)は関西用として昭和55(1980)年から昭和56(1981)年にかけて登場しました。クモヤ145-5・8は昭和61(1986)年から昭和62(1987)年にかけて200番代と同仕様に改造され50番代(クモヤ145-51・52)となりました。

クモヤ145形100番代(クモヤ145-101~126)は救援資材(室内に機材搬出用のチェーンブロック(小型クレーン)を設置)を装備したもので昭和57(1982)年から昭和61(1986年)にかけて26両が改造登場しました。

クモヤ145形200番代(クモヤ145-201)は交直流用電車牽引機能を有しています。

クモヤ145形600番代は狭小断面トンネルがある身延線での使用を考慮して狭小断面トンネル対応のパンタグラフを搭載し,その取付部の屋根が低くなっており,昭和58(1983)年度に2両が改造されました。昭和63(1988)年に2両とも123系600番代に改造され廃区分番代となりました。

1M方式の制御電動車で,主抵抗器と主制御器は小型化したものを搭載し,主電動機(MT46型)は4個永久直列としました。塗装は青色15号の車体に黄色5号を警戒色として前面窓下部に入れています。電車区での入換を考慮してパンタグラフを2基搭載しています。

JR西日本に引き継がれた19両(0番代6両,50番代2両,100番代10両,200番代1両)は,平成11(1999)年度から平成13(2001)年度,平成22(2010)年度にかけて主電動機をMT46型からMT54型に換装され,車両番号は原番号に+1000に変更されました。

 

【出場前の試運転】

 

普段は吹田総合車両所奈良支所構内で救援車として待機や車両の入換などに従事するクモヤ145-1104。構内での入換運転は低速で行われますが,この日は車両性能確認をするため高速で通過していきました。クモヤ145-1104は全般検査に併せて車体や床下機器・台車の再塗装が行われ,綺麗な状態となっていました。

 

吹田総合車両所で全般検査を行っていた吹田総合車両所奈良支所配置のクモヤ145-1104の出場前の試運転には伴車として吹田総合車両所配置のクモヤ145-1006が連結されていました。

 

以上2点,東海道本線(JR京都線)高槻駅にて

 

吹田総合車両所奈良支所配置のクモヤ145-1104の出場前の試運転の往路は吹田総合車両所配置で伴車のクモヤ145-1006が先頭に立ちました。東海道本線での出場前の試運転をを終えたクモヤ145-1104が,伴車のクモヤ145-1006とともに吹田総合車両所へ戻ります。吹田総合車両所到着後クモヤ145-1104は出場に向けて最終確認が行われます。

クモヤ145形は様々な形式の電車と連結するため,連結器の左右は多くのジャンパ栓受が装備され,車内には多数のジャンパ連結器が積載されています。

 

東海道本線(JR京都線)岸辺駅にて

 

【出場回送】

 

吹田総合車両所で全般検査を終えた吹田総合車両所奈良支所配置のクモヤ145-1104は,吹田総合車両所配置のクモヤ145形に挟まれる形で所属となる吹田総合車両所奈良支所へ回送されました。先頭の吹田総合車両所配置のクモヤ145-1007は平成30年1月に全般検査を行っており車体や台車はまだ綺麗な状態を保っており,美しいクモヤ145形2両連なった姿を見る事が出来ました。

 

最後尾のクモヤ145形は12月21日(金)に行われた出場前の試運転で伴車を務めた吹田総合車両所配置のクモヤ145-1006が連結されていました。先頭のクモヤ145-1007の種別幕はJR西日本仕様に交換されていますが,クモヤ145-1104・クモヤ145-1006は国鉄仕様で残存しており,新旧の種別幕を見る事が出来ました。

 

以上2点,大阪環状線大正駅にて(黄色の点字ブロックの内側より撮影)

 

吹田総合車両所での全般検査を終えたクモヤ145-1104が配置先の吹田総合車両所奈良支所へ向けて大和路線を走行しています。吹田総合車両所配置のクモヤ145形と異なり,支所所属のクモヤ145形が本線上で見れる機会は少ないです。

クモヤ145形の3重連は見る機会が少ないので,大勢の鉄道ファンが撮影に訪れていました。

 

吹田総合車両所で全般検査を終えて配置先へ回送中のクモヤ145-1104。 100番代は救援資材(室内に機材搬出用のチェーンブロック(小型クレーン)を設置)を車体中央部に装備したため,0番代と側窓と側扉(側引戸)の配置が異なります。室内は様々な形式の電車とつなぐためのジャンパ連結器が搭載され,6名分の腰掛(ロングシート)も設置されています。

 

以上2点,関西本線(大和路線)久宝寺駅にて