三重交通『神都(しんと)バス』(路面電車型バス)2018年1月29日(月)乗車・撮影 | ふなたんのブログ

ふなたんのブログ

乗り物全般(主に鉄道・バス・飛行機)を撮影した写真をマイペース(極端に少ないですが)で更新。
稀に自分自身の事や考えをアップすることも。
画像の無断転載・転用は禁じています!!

※:画像の無断転載・転用はご遠慮ください!!

三重交通は1903(明治36)年8月5日に開業し1961(昭和36)年1月20日に廃線となった「神都線」(路面電車で,山田駅(現:伊勢市駅)を起点に内宮までと,二見までの路線がありました。)の電車を模したバス(路面電車型バス)を第62回式年遷宮に合わせて2013(平成25)年に導入しました。

ベース車は神都線モ541型式543号車(1937(昭和12)年10月,東邦電力(当時)が大阪鉄工所で製造)で神都線に入線した最後の車両をベースにバスを製造されました。

撮影時点で,「神都バス」は外宮内宮循環線の51系統に1日7往復充当されています。一般の路線バスとしての運行となるため,運賃のみで乗車が可能で特別料金は不要です。※:車両点検・道路状況・混雑状況により一般車両で運転する場合があるのでご注意ください。運転時刻・料金は三重交通のホームページ http://www.sanco.co.jp/ をご参照ください。

デビューしたのを知ってから乗車したいと思っていましたが,タイミングが合わず撮影・乗車出来ませんでしたが,この日伊勢神宮初詣参拝後に乗車・撮影する事が出来て念願が叶い嬉しかったです。

【外観】

▲三重交通の『神都バス』(路面電車型バス),「51系統 外宮前」行。外観は路面電車特有の深い丸屋根,前面は,「取り外し式ヘッドライト」(神都線は車両に固定されたものではなく,夜間に前面に取付て使用。画像では設置されておらず,設置時は前面窓下に取付),「続行灯」(続行運転される際に後続車がある事を知らせる保安装置,運転席上部の丸型),「排障器」(車両の前部に取付られた,障害物の巻き込み防止装置。ナンバープレートの左右に描かれています),側面は,「二段式窓枠」(上段固定・下段上昇の二段式),「保護棒」(軌道区間で乗客が窓から車外に乗りだ出さないようにするため,保安上の理由から装備が義務付けられていました),「床下機器」(タイヤの間に精密に描かれています)などが忠実に再現されています。 いすゞ自動車のワンステップバス「エルガ」の新車を改造して導入されました。

 

伊勢市駅前停留所-外宮前停留所間にて

 

『神都バスかえうr路面電車型バス)の屋根には「集電ポール」(架線から集電するためのもの。ポイント通過時は切り替えが,終着駅では向きを変える必要がありました),「ガーランド型ベンチレーター」(旧型の鉄道車両に用いられた通風器),側面では,「ウインドシル・ウインドヘッダー」(旧型の鉄道車両に用いられた補強板で,窓の上のものをウインドヘッダー,下部のものをウインドシルと言います)なども再現されています。

 

伊勢市駅前停留所付近にて

 

神都バス』(路面電車型バス)の後部(左側,出口・入口扉側)には「車両表記類」も再現されているほか,バスを製造した「いすゞ自動車」・車両改造を行った「東急テクノシステム」の銘板のステッカーも貼付られています。

 

内宮前停留所にて

 

【客室】

神都バス』(路面電車型バス)の車内は木を基調とした内装で,金属パイプ類(握り棒)は「真ちゅう」製をとなっています。車いすでの乗車にも対応しています。「中扉」(入口扉)を閉めて発車する時には,「チンチン」と「電鈴」が鳴ります。「電鈴」は「中扉」上部に設置されています。

 

神都バス』(路面電車型バス)の座席は三方型ロングシート(最後部を除き横向き)で,座席モケットの色調は当時の車両のものを再現しています。

 

神都バス』(路面電車型バス)の最後部の座席は前向きシートとなっています。真ん中の窓の上のプレートに注目してください。「タバコ オコトワリ 禁煙」「文字が右から左」にれています。細部まで忠実に再現している事が判ります。

 

神都バス』(路面電車型バス)の室内灯は「グローブ型」で,つり革は「本皮製」とこちらも当時の車両のものを再現されています。「中扉」上部に「電鈴」が取付(車内確認用ミラーの奥)られているのが見えます。

 

神都バス』(路面電車型バス)の車内には『神都バス』をPRする広告のほか,「神都線」現役当時の写真が掲出されています。

 

【参考資料】

・三重交通ホームページ

・「神宮参拝 三重交通バスご案内」(三重交通発行のパンフレット)

・東急テクノシステムホームページ

・三重交通『神都バス』紹介のブログ